カマツカ
分類
コイ目コイ科カマツカ属
学名
Pseudogobio esocinus
別名
スナホリ、スナムグリ、ダンギボ、カワギス
  • 特 徴
分布
岩手県・山形県以南の本州、四国、九州、長崎県壱岐に分布。
大きさ
最大で20cmに達する。
釣期
3~12月によく釣れる。
棲んでいる場所
河川の上・中流域、清澄な湖の岸近くの砂底または砂礫底に棲む。
生活史
産卵期は5~6月で、川の浅くて流れが緩い場所で夜間に産卵し、卵は砂礫底にばらまかれる。沈性粘着卵で径1.0~1.5mm、約1週間で孵化する。仔稚魚には明瞭な浮遊期がなく、約15mmで口ヒゲと鱗ができる。満1歳で6~8cm、2歳で約10cm、3歳で約15cmに成長する。満2~3歳で成熟する。砂底で少しずつ前進しながら吻を突出させて砂とともにエサを吸い込み、鰓孔から砂を出す。
特徴
体は細長く、前部が縦偏し後部が側偏する。吻は長くとがり、眼は高い位置にある。口は吻端の下方に開き、1対の口ヒゲと多数の乳頭状突起に縁どられる。胸ビレと腹ビレは大きく、水平位にある。肛門は腹ビレのやや後方に位置し、日本産コイ科魚類の中では最も前方にある。スナホリやスナムグリの別名のとおり、驚いたりするとよく砂に潜る。
主な釣り方
底生動物を捕食する本種を専門にねらうには、コイのブッコミ釣りや吸い込み釣りを思い切りライトタックル化したものを用いる。ウキ釣りでもねらえるが、どうしても遊泳性の魚が先に釣れてしまう。エサはキジ、赤虫や練りエサ。
美味しい食べ方
琵琶湖周辺で流通する食用淡水魚のひとつで、かつては日本各地で食べられていた。旬は春から初夏で、白身でクセはない。素焼きにして酢醤油で食べるのが一般的。洗いや湯引きでも食べられる。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。
  • 特 徴