イシダイ
分類
スズキ目スズキ亜目イシダイ科イシダイ属
学名
Oplegnathus fasciatus
別名
シマダイ(幼魚)、サンバソウ(若魚)、クチグロ(老成魚)など多数。
分布
北海道以南の浅海、および南シナ海沿岸など。特に西日本沿岸に多く見られる。
大きさ
成長すると60cmほどになるが、老成して80cmを超す大ものもいる。
釣期
4~11月ごろ。地域差はあるが、温かい季節が中心である。
棲んでいる場所
沿岸部の岩礁域。暖流の影響を受けた浅い海に多い。成魚は岩の穴や隙間などに潜み、海底付近を泳ぎ回って生活する。一方、幼魚は堤防の周辺や海水浴場などでも観察できる。
生活史
4~7月ごろに産卵し、ふ化した稚魚は流れ藻について動物プランクトンなどを食べながら育つ。やがて海底に生活の場を移し、甲殻類や貝類、ウニなどを捕食する。
特徴
幼魚のうちはシマウマのような白と黒の模様が目立つ。メスは成長してもこの縞が残るようだが、オスは模様が消えて口の周囲が黒くなる。
好奇心が旺盛なことでも知られ、稚魚は泳ぐ人に近寄ってきてつついたりすることも。
イシガキダイと同様、クチバシのような強い歯を持ち、サザエなどの硬い殻も割って食べることができる。
主な釣り方
磯の王者と呼ばれ、熱狂的なファンが多い。強靭なタックルに太いイトとワイヤーのハリスを使い、捨てオモリ仕掛け・南方宙吊り仕掛けなどでねらう。エサはウニやヤドカリ、サザエなど。
美味しい食べ方
高級魚であり、大ものよりも中型(30~40cm)が美味しい。刺身がおすすめで、火を通すと磯臭さがやや鼻につく。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。