ホンモロコ
分類
コイ目コイ科タモロコ属
学名
Gnathopogon caerulescens
別名
ヤナギモロコ、シラバイ、ムギハエ、モロコ(他のモロコ類と混称)
分布
琵琶湖の固有種だが、東京都奥多摩湖、山梨県山中湖・河口湖、岡山県湯原湖にも移植されて定着している。
大きさ
最大で14cmになる。
釣期
琵琶湖では、産卵のために接岸し、さらに流入河川や水路へ入り込む3月中旬から4月下旬が最盛期。
棲んでいる場所
中層遊泳性で、水深5m以深の湖の沖合の表・中層を小群で遊泳する。
生活史
産卵期は3~7月で、琵琶湖での盛期は4、5月。沖合から湖岸のマコモ帯やかんがい用水路へ移動して1尾の雌を数尾の雄が追尾して産卵する。卵は粘着性が強い沈性卵で径1.3~1.6mm、1回に500~3000粒ずつを数回に分けて水草や抽水植物に産みつけられる。ふ化した仔魚はすみやかに沿岸部を離れ、ふ化後20日で17mmの稚魚となり、成魚とほぼ同じ場所で生活する。生まれ年の越冬前には4.5~10cm、満1歳で7~10cm、2歳で10~12cm、3歳で13cmに達する。雄の多くは満1歳、雌は2歳で成熟する。動物プランクトンを専食し、産卵で接岸したときには水生昆虫も食べる。
特徴
近縁のタモロコに似るが、身体は細長く、吻は尖り、口が上方を向き、1対の口ヒゲは短いなどといった遊泳魚としての特徴を備えている。さらに、側線より下方の縞模様が目立たないことも有力な識別点となる。成熟した雄には微細な追星が現われるが、婚姻色はあまり目立たない。形態は棲んでいる場所によって変化し、浅い池で養殖されたものは、底生魚としての体制が強化されてタモロコに近くなる。
主な釣り方
ポイントが近く遊泳層が絞られている場合は、ノベザオを使ったウキ釣りでねらう。ポイントが遠い場合は、アジングやメバリング用のウルトラライトタックルでサビキ仕掛けを投げるのが近年の流行。ウキをつけてもミャク釣りでもねらえ、専用のサビキ仕掛けが市販されているほかワカサギ用を流用するのも可。エサは赤虫、サシ、キジなどの動物系。
美味しい食べ方
コイ科魚類の中でもっとも美味とされ、食文化が根づく関西圏のみならず関東でも養殖が行なわれている。旬は冬から春で、釣りの盛期である春には真子の甘さと旨みも味わうことができる。シンプルにその味を堪能するには塩焼きが一番で、骨が柔らかく揚げても硬くならないので天ぷらや丸揚げにも向く。薄味に仕上げる伝統的な煮付けも味わい深く、どの料理でもこの魚本来の美味しさを楽しめる。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。