チカ
分類
サケ目キュウリウオ科ワカサギ属
学名
Hypomesus japonicus
別名
ツカ
分布
北海道沿岸、陸奥湾、三陸海岸に分布。
大きさ
最大で18cmに達する。
釣期
沿岸に寄っている3~11月が釣期で、産卵期の4月が最盛期。
棲んでいる場所
内湾の浅海域に棲む。
生活史
産卵期は北海道南部で3月下旬~5月上旬で、夜間に河川が流入する水深1m以浅の砂底に集まって産卵する。産卵には1~3歳魚が参加し、1歳魚で4千粒前後、2歳魚で1万3千粒前後、3歳魚で2万粒を産む。卵は直径1.3mm前後の沈性粘着卵で、砂にしっかりと付着する。稚魚は6月頃に約3cmとなって浅海域や港内に現れ、9~10月まで浅海域で成長して6~7cmになると沖合に移動する。
特徴
同属のワカサギ(H. nipponensis)に似るが、鱗が細かく体側の縦列鱗数が62~68(ワカサギは60以下)であることで区別できる。腹ビレが背ビレ基点直下からやや後方(基点直下またはやや前方)から始まる個体が多いことも参考となる。
主な釣り方
北海道などでは人気が高い釣り魚で、手軽に数釣りが楽しめる。寄せエサを撒いて魚を寄せるサビキ釣りが一般的だが、アミをハリにこすりつけるスピード仕掛けは寄せエサを撒かなくても釣れる。大型は1本バリのウキ釣りやミャク釣りでねらう。浅い場所ではノベザオを、深い場所ではスピニングリールと磯ザオを用いる。
美味しい食べ方
都会ではワカサギと称して売られていることが多い。味はワカサギと遜色なく、天ぷら、フライのほか小型のものは甘露煮や佃煮で食べられる。子持ちのフライは特に美味しい。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。