- 分布
- アジア大陸東部原産。ソウギョなどの種苗に混じって移植され、利根川・江戸川水系で繁殖。
- 大きさ
- 最大で1.6mを超える。
- 釣期
- 水温15~25℃で釣れる実績が高く、春と秋がベストシーズン。
- 棲んでいる場所
- 大河川下流部の緩流域や平野部の浅い湖沼に棲む。
- 生活史
- 産卵期は6、7月で、利根川では中流域の埼玉県栗橋市付近まで遡上して産卵する。受精卵は流されながら発生が進むが孵化には36時間以上かかるうえ耐塩性はないため、流程が長い河川でなければ繁殖できない。動物性に偏った雑食性で、成長は速いと考えられているが、利根川水系では90cm以下の小型魚がほとんど確認されておらず、成長をはじめとする生態には不明な点が多い。
- 特徴
- コイに似るが体は細長く、頭部は尖る。ヒゲはなく、口は長く伸ばすことができる。全体に青黒い体色で、背面はやや濃く腹部は灰白色を帯びる。
- 主な釣り方
- 基本的に大鯉用のブッコミ釣りタックルを用いる。丈夫なサオ掛けと取り込み用の超大型玉網は必帯。エサはタニシやカラスガイ(淡水性二枚貝で海産のムラサキイガイではない)を用いるが、冬場はゴカイがベスト。
- 美味しい食べ方
- 日本では非常に数が少なく、キャッチ&リリースが基本である。中国では重要な水産資源で、塩・バター焼き、蒸し物、丸揚げ、味噌煮などで食べられる。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。