ビギナーでも挑戦することができ、釣って楽しく、食べても美味しいワカサギ。冬がハイシーズンの氷上釣りやドーム船の釣りも人気がありますが、冷え込みが本格化する前の秋も釣りにはよい季節です。今回は各地のワカサギ釣り場から、レンタルボートや桟橋からの釣りが楽しめるおすすめのフィールドを10ヵ所ご紹介。山肌が鮮やかに染まる紅葉と合わせて釣りができる場所も多くあります。
レンタルタックルを完備しているところなら、手ぶらで出かけるのもOK。また、道具を持参する必要がある場合も、秋は各地の釣具店にワカサギ釣りコーナーが設置されるので、目当ての釣り場と合わせてスタッフに相談すれば、ふさわしい道具や仕掛けをすすめてもらえます。ワカサギ釣りは誰でも手軽に始められるので、ぜひ挑戦してみてください。
なお、日中は温かくなる季節でも、ワカサギ釣り場では朝夕は思っている以上に冷え込みます。特に山間部の釣り場では、天候の急な変化もあるので、レインウェアの準備と暖かめの服装を心がけるのが、一日を快適に過ごすコツになります。
※釣り場情報は2022年10月現在のものです。料金等は変更になる可能性がありますので、事前にご確認のうえお出かけください。
栃木県の奥日光にたたずむ中禅寺湖は、男体山を間近に望む美しい景色の中、秋限定(毎年9/20~10/31)でボートからのワカサギ釣りが楽しめます。湖畔にはレンタルボート店が複数あり、シーズン中はどこも人気。訪れる際は事前の予約をしてください。釣り場は湖の東側の国道付近一帯になり、水深は岸近くで4~5m、沖のブイ周辺で8~9mほど。釣り人は多いのでポイントに迷うことはありません。澄んだ湖水に育つワカサギは食べても美味。道具とエサは持参になります。
群馬県高崎市にある榛名(はるな)湖は、秋から冬にかけてワカサギ釣りが盛ん。レンタルボートの釣りはシーズン前半にあたる9~11月に楽しめ、湖はそのあと一度クローズされ、湖面が凍る1月下旬からは氷上釣りになります。9月は水深5~8mの浅い藻場でワカサギが釣れ、10月半ば頃からは徐々にポイントが深くなります。釣り道具一式はレンタルボート店で借りられるので、手ぶらで訪れることも可能。持参する場合はワカサギ釣り用の電動リールがおすすめです。
埼玉県の秩父エリアにある円良田(つぶらた)湖。地元の観光協会が管理しており、レンタルボートまたは桟橋からワカサギ釣りが楽しめます。年明けも釣りはできますが、おすすめは10月下旬~11月頃で、沖に設置されたロープにボートを固定して釣ります。道具やエサは持参ですが、秋は深さが13~15mの場所で、底付近ではなく中層の水深5mあたりでよく釣れる傾向があり、深さがわかるカウンター付きのワカサギ用電動リールがおすすめになります。
神奈川県相模原市にある相模湖は、上流から流れ込む川の影響でワカサギのエサになるプランクトンが多く、「シシャモサイズ」と称される大型のワカサギがねらえます。ワカサギ釣りのシーズンは毎年9月から3月。湖畔には複数のレンタルボート店があり、ワカサギが釣れるポイントまで店の船で連れて行ってもらえます。周囲の紅葉は例年11月初旬から中旬が見頃。また、11月からは室内感覚で釣りができるドーム船の営業も行なわれています。
北アルプスの東側に伸びる松本盆地に位置する木崎湖。春や夏もワカサギ釣りができますが、9~10月の秋は特によく釣れ、紅葉の見頃となる10月中旬から11月初旬もボートからの釣りが楽しめます。澄んだ湖水に育つワカサギは香りもよく、ビギナーでも50尾近くは釣れる可能性が充分にあります。湖畔の木崎湖温泉は信州の秘湯といわれる葛温泉の湯を引いており、周囲は木崎湖の魚や地元の山の幸を提供する旅館も多いので、観光を兼ねて訪れるのもおすすめです。
愛知県犬山市にある農業用の大きなため池が入鹿(いるか)池。毎年10月頃から3月頃まで、ワカサギ釣りが楽しめます。家族連れやカップルの姿も多く、水深は10~15mで深い場所で20mほど。放流が盛んでワカサギの数は多く、上手な人だと100尾超や200尾超、ビギナーでも50尾は充分にねらえます。数をのばすコツはアタリが途切れたらこまめに場所を移動すること。レンタルボート店の貸しザオがあり、手ぶらで出かけられますが、シーズン中は人気なので事前に予約しましょう。
奈良県の津風呂(つぶろ)湖は、吉野町の山間にあるダム湖。例年11~3月頃にレンタルボートまたは桟橋からのワカサギ釣りが楽しめ、上級者には2000尾を釣る人が出るほどワカサギの数が多い釣り場です。レンタルボートの場合は深い場所で水深が45mほどあるため、重めのオモリ(5g)を準備しておくのがコツ。レンタルタックルもその設定になっています。桟橋からの釣りは屋外とビニールハウス内(ドーム桟橋)で楽しめ、水深は20~25mほどです。
兵庫県の丹波篠山市にある佐仲ダムは、関西でも古くからワカサギが放流されている釣り場で、例年10月下旬頃から3月までワカサギ釣りが楽しめます。釣りは桟橋から行ない、寒い時期はドーム内(ドーム桟橋)が快適ですが、秋は開放感もある外での釣りも人気。隣接するキャンプ場などと合わせて地元のレジャー施設が釣り場を管理しており、レンタルタックルやエサの販売もあって手ぶらで訪れられます。初めてでも50~100尾は充分にねらえます。
東条湖は兵庫県加東市にあるダム湖。ワカサギ釣りのシーズンは例年11~3月で、特に11月中旬から年末までがよく釣れます。慣れている人はボート釣りも可能ですが、基本はドーム桟橋(桟橋の先にドームが作られている)からの釣りになり、レンタルタックルも完備。例年70~80尾は釣ることができ、道具を持参する場合は、水深が満水時で25~26mと深いので5~10gの重めのオモリも用意しておきます。桟橋なのでトイレなども気軽に行きやすいのが魅力です。
佐賀県佐賀市にある北山(ほくざん)ダムは九州でも人気のワカサギ釣り場。複数のボート店があり、例年11~3月頃(2022年は前倒しで10/16~)にワカサギ釣りが楽しめます。おすすめは水深8mほどまででよく釣れる年内。ボート店では釣りザオのレンタルもしており、仕掛けやエサも販売しているのでビギナーも気軽に挑戦できます。また、ワカサギの群れを確認するのに便利な魚群探知機(魚探)のレンタルもあるので利用してみるとよいでしょう。