高千穂 ヤマメ釣り高千穂 ヤマメ釣り

大河が織りなすV字谷の里と
神話の里を旅する

宮崎県北部を流れ、日向灘に注ぐ五ヶ瀬川は九州を代表する大河だ。
峻険な山々を削り、深いV字谷を形成する上流域に高千穂町はある。
日本神話の天孫降臨の舞台として知られ、
天岩戸神社をはじめとするパワースポットが点在する里。
日本の古代史を彩る神話に触れ、パワースポットで元気を貰いつつ、
V字谷の絶景の中でヤマメと戯れようとクルマを走らせた。

数キロにわたってそそり立つ柱状節理の断崖絶壁が圧巻の高千穂峡は
国の名勝・天然記念物に指定されている。
日本の滝百選にも選ばれた真名井の滝のそばに、「おのころ島」や「月形」や「鬼八の力石」など
神話の舞台がいくつも見られ、まさに神秘を感じさせるパワースポットだ。

ヤマメのほか初夏からはアユの釣り場として多くの釣り人を魅了する五ヶ瀬川。
延岡から五ヶ瀬川に沿って高千穂へクルマを進めていく。
澄んだ水、巨大な岩、鮮やかな新緑を楽しみながらのドライブ。

V字峡の両脇には棚田の里が広がる。
野にも里にも桜が咲いていた。
長閑な日本の原風景に心が癒されていく。

シンキングタイプのミノーをチョイス。
川の中にある大岩の周りにキャストしてトゥィッチをかけると、
一投目から魚が追いかけて来るのが見え、
小さいながら綺麗なヤマメがヒットした。

夕マヅメは川幅の広くなる本流域へ。
ダイナミックな流れが、いやがうえにも大ものの期待感を高めてくれる。

夕方にホテルに戻り、今夜の楽しみである夜神楽を見に高千穂神社へ向かう。
高千穂神社では、本来33番ある神楽舞のうち4番を毎晩ここで観光神楽として見ることができる。
ご当地らしく天岩戸神話にちなんだ演目を堪能して床についた。

高千穂神社のすぐ近くに高千穂峡がある。
夜の高千穂峡もまた昼間とは違う神秘さがある。

翌朝は標高513mの国見ヶ丘でご来光を拝む。
霊峰「二上山」をはじめ、五ヶ瀬川に沿って広がる高千穂盆地、阿蘇外輪山や五岳、
祖母山が織りなす大パノラマに気持ちも昂る。
霧が立ち込めやすいことで有名で、特に秋から初冬の快晴無風の冷え込んだ早朝は
見事な雲海が眼前に広がる。

天岩戸神社西本宮から岩戸川に沿って歩くこと15分で天安河原に着く。
天照大神が岩戸に隠れた際、天地暗黒となり、
八百万の神がこの河原に集まり神議されたと伝えられる大洞窟の中にある。

比叡山と矢筈岳の間の絶壁を抜けて、
五ヶ瀬川の支流である鹿川渓谷へ。

鹿川渓谷に向かう道すがら冷たくて美味しい湧き水で喉を潤す。
この銘水で淹れたコーヒーを川原でいただくのも最高だ。

長く続く山道を走り鹿川渓谷にたどり着くと、
そこには巨大な一枚岩の渓谷が広がっている。
鹿川渓谷は花崗岩で形成された九州きっての美しい渓谷だ。

ロッドを片手に岩肌を登り、
気になるところがあればロッドを振る。
透き通った水の中にヤマメがキラっと現われる。
この絶景の中に溶け込んでロッドを振るだけでも幸せに感じる、
そんな釣り場が高千穂の里のそばにあった。

五ヶ瀬川本支流の釣り情報

五ヶ瀬川本流、支流の日之影川、鹿川ともに共通。6月1日からアユ釣りも解禁になる。アユの入漁券は別売り(日券4,000円、年券1万円)
ヤマメ
  • ● 解禁期間:3月1日~9月30日
  • ● 入漁料:日券3,000円。年券5,000円
  • ● 問合先:
    ・五ヶ瀬川共同漁場管理委員会(TEL:0982-47-2240)
    ・西臼杵漁協(TEL:0982-82-3344)
    ・五ヶ瀬川漁協(TEL:0982-47-2240)

今回登場したクルマ:フィット

※このコンテンツは、2018年4月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
※掲載されている写真は事前に許可を得た場所で撮影を行ったものです。
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