四万十川 アマゴ釣り四万十川 アマゴ釣り

沈下橋を渡って、アマゴ棲む秀渓へ

四国では最長の長さだという四万十川。
そのことは、川沿いを走ってみれば実感できる。
大きく蛇行する流れは流域の森に水を供給し、多くの魚やエビ、カニなどを育む。
清流として全国的にもよく知られるこの川は、
もちろん釣り人にとっても特別な存在だ。

四万十川を象徴するような風景が、沈下橋である。
欄干のないこの橋は増水時に沈んでしまうが、
台風などで川が濁流になっても水の抵抗を受けにくく、押し流されにくい。
水とともに生きてきた流域住民の知恵といえる。
川沿いを走っていると、沈下橋はいくつも見られ、
下をのぞくと、時期によっては群れをなすアユの姿も……。
そんな風景に、釣り人は旅情を感じる。

2013年、四万十市では最高気温41℃という暑さを記録した。
まさに南国土佐の面目躍如といったところだが、今回ねらうアマゴは冷たい水を好む。
朱点の入った美しい渓流魚を追って、最上流域を目指してクルマを走らせた。
目的地は梼原川。
途中にあるR439は「ヨサク」と呼ばれ、森が迫る細い山道。
そこを抜けると、やがて清冽な水が見えてきた。

ここまで来ると、四万十川本流とはうって変わって、
ひんやりとした水が心地よい。
透き通った流れに足を浸し、フライロッドを振って釣り上がってゆく。
やがて、日陰の流れに落としたフライが、飛沫とともに消えた。
ロッドを立てて合わせると、命の躍動が伝わる。
寄ってきたのは、きれいなアマゴ。
大きくはなかったが、ここまでクルマで走ってきた甲斐のある、
素晴らしい魚体だった。

四万十川の最上流域からほど近い場所に、
おそらく多くの方が子どものころ、社会の教科書で目にした場所がある。
「カルスト台地」だ。
石灰岩などでできた大地が雨水などで浸食され、作り出された光景は、
たしかに一見の価値はある。
悠々と牛が草を食む草原のなか、ゆっくりとクルマを走らせた。

雄大な風景を愉しんだら、再び釣りへ。
今度は四万十川の中流域へ向かい、支流の黒尊川に入った。
上流へ向かうと大きな岩が点在し、落差のある渓流相である。
川面を見ているとライズもあり、アマゴの姿も確認できた。

この黒尊川出合からほど近い『道の駅よって西土佐』に、
四万十川で獲れた天然の魚介類を扱う『鮎市場』がある。
のぞいてみるとウナギ、ナマズ、モクズガニ(ツガニ)、
さらにはスッポンまでがイケスに入っていた。
そう、ここ四万十川に来たら、やはりこの地の美味を味わわなければ……。
風景に癒され、魚と戯れ、美食を味わう四万十川の釣り旅は、
大人の休暇にぴったりなのである。

四万十川の釣り情報

長大な四万十川では、エリアによって管轄する漁協が異なるので要注意。
問い合わせ先
黒尊川
  • ● 四万十川西部漁協 TEL:0880-52-1148
  • ● 解禁期間:3月1日~9月30日
  • ● 入漁料:日券4,000円、年券6,000円
梼原川
  • ● 梼原川産業振興課 TEL:0889-65-1250
  • ● 解禁期間:3月1日~9月30日
  • ● 入漁料:年券5,000円(町民は3,000円)

※このコンテンツは、2017年5月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
※掲載されている写真は事前に許可を得た場所で撮影を行ったものです。