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釣ったイワナを美味しく食べる&覚えておきたい源流のマナー

川で気持ちよく過ごすための基礎知識

源流のイワナ釣りにおいて、釣りの拠点にする場所の選択はとても重要だ。基本は急な雨が降って川が増水したとしても、安全を確保できる高さのある場所を選ぶ。また、その際は中州になっている場所や、帰路へのルートがあるのと反対側の岸も避ける。
河川敷だけに下が平坦なところはそう多くない。最適なのは砂地だが、砂利の場合にはイタドリなどの大型野草を敷いて平坦にするのもよい工夫。そして、タープを張っておくと急な雨でも荷物が濡れず安心だ。タープは風通しがよく開放感がある。

斜めに張る片張り方式の例

雨などが溜まらないよう、斜めにするのは一般的な張り方のひとつ。高いほうは木などを利用してもいいし、地形的に高くなった場所にロープを張ってもいい。支柱を立てるのも手だ

タープの中心に支柱を立てる方法

中心に支柱を立てて、雨水が溜まらないようにする方法もある。この場合はタープが傷つかないように、支柱にタオルなどを巻くか、枝葉の付いた枝を利用する
おすすめのイワナ料理

イワナの刺身

イワナの刺身は渓ならではの新鮮料理だ。このほか日常では食べられないイワナ尽くしの妙味を楽しみたい。なお、主食として、お湯があれば美味しく作れるアルファ米を使ったおこわや混ぜご飯、白米なども用意する

空揚げ

刺身に使ったイワナの頭はイワナ汁のダシに使うが、皮や中骨などは空揚げにする。付け合わせに山菜を添えれば最高。山菜は時期にもよるが、ウド、マタタビ、山葡萄、ヨモギの新芽部分などの空揚げがよい。春先ならタラの芽、コシアブラ、フキノトウ、コゴミ、ウルイなどの食材も使える
刺身に使ったイワナの頭はイワナ汁のダシに使うが、皮や中骨などは空揚げにする。付け合わせに山菜を添えれば最高。山菜は時期にもよるが、ウド、マタタビ、山葡萄、ヨモギの新芽部分などの空揚げがよい。春先ならタラの芽、コシアブラ、フキノトウ、コゴミ、ウルイなどの食材も使える

イワナ汁

イワナ汁はエラや内臓を取り出したイワナをぶつ切りにして使う。他の具材は現地でウド、ヤマブキ、ウルイなどの山菜を調達できればよいが、時期や場所によっては難しいため、大根、キャベツ、玉葱などの最小限の野菜を切り刻んでパックしておき持参するのがおすすめ
イワナ汁はエラや内臓を取り出したイワナをぶつ切りにして使う。他の具材は現地でウド、ヤマブキ、ウルイなどの山菜を調達できればよいが、時期や場所によっては難しいため、大根、キャベツ、玉葱などの最小限の野菜を切り刻んでパックしておき持参するのがおすすめ
イワナのさばき方
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釣りあげたイワナを食べる場合は、早めにエラや内臓を取り出す下処理をする。おすすめの方法は、まず割り箸を口から入れ、エラを押さえて腹の中まで通す。両側を同じようにやったら、魚を軽く握って割り箸をスクリュー状に捻り回すとエラが本体から外れる
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ナイフを肛門から入れて腹を裂き、内臓をエラと一緒に取り出したら、腹の中の中骨に付いている血合いを指でこそぎながらきれいに落とし、最後に全体を濡れた手拭いなどできれいに拭く。水で洗わないほうが味が落ちない
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腹側を下にして伏せるように置き、頭を背中にくっ付けるように反り返すと中骨が折れるので、そのまま胴体の中骨の端をナイフの背でしっかり押さえる。次に中骨を押さえながら、頭をしっかり持って引くと、皮がすっぽり剥けるので、最後に尾ビレの付け根にナイフを入れ本体から切り離す
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頭側からナイフを中骨の上に入れて3枚におろせば刺し身用の節身の出来上がり
源流のマナー
●調理で使った油は、処理剤を使って固形にして持ち帰る。
●油が付いた食器洗いには特に注意が必要。新聞紙やキッチンペーパーなどで拭き取り、源流において洗剤を使った食器洗いは避ける。
●持ち込み食材などのビニール系包装材も持ち帰る。
●タバコの吸い殻ポイ捨ては山火事発生の事例もあり、また吸い殻には有害な物質が多く含まれているため、山野草などに多大な影響をもたらす。喫煙者の場合、携帯吸い殻入れの準備は必須で、吸ったゴミは持ち帰りを厳守する。
●残飯などを安易に捨てない。野生の動物が人間の食材の味を覚えると、他の入山者に持っているものとして襲ってくる可能性がある。料理は多過ぎないように作り、もし残してしまった場合は原則的に持ち帰る。
※このコンテンツは、2018年7月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。