• 釣り方 :

ピストン釣りの実践

下流を向いて川に立ったら、川底近くでサオ先を前後に動かす

ピストン釣りのサオの操作は、下流に向かって立ち、エサを付けたサオ先を水中に突っ込んだら、2拍子のリズムを刻むように前後にサオを引いては押し出す操作を繰り返すだけ。これにより、サオを押し出した時に、ハリに付けた川虫が流れに乗って自然に流下する。すると、エサを捜しに来たオイカワウグイが食いつくのだ。
腕を前後させる幅は30〜40cmが一応の目安。人間がリラックスして歩く際の腕の振り方がちょうどよく、派手なアクションを加える必要は全くない。
ピストン釣りをする時は、いきなり沖に向かわず、水深が浅い岸寄りから釣っていく。そして、ねらう流れの筋を決めたら、流れに逆らわず上手から下手に向かって、釣りをしながら少しずつ下っていくのが基本になる。
中腰の姿勢で下流を向き、自然な腕の振り幅で「イチ、ニ。イチ、ニ」とサオを前後させる
中腰の姿勢で下流を向き、自然な腕の振り幅で「イチ、ニ。イチ、ニ」とサオを前後させる

サオと腕の動かし方

サオ先を川底近くにキープする意識を持つのがコツだ
同じ立ち位置で20〜30回誘いを繰り返してもアタリがない時は、下手に2〜3歩下ってまた同じように釣る。ねらう流れのを変える際は、一度川原に上がって、もう一度上手から入川して釣りを始める。
川虫が羽化する時間帯や水面近くを流れてくる小昆虫を捕食する時以外、オイカワや小バヤは、底石周りの川虫を常食にしている。このため、サオの構え方はサオ先を水中に突っ込んで斜めに保持し、川底すれすれの低層をねらうが、サオ先を前に押し出す時に間違って強く底石を突っついてしまうと、サオ先が折れるので注意しよう。サオを押し出す時は、サオ先をやや上に向けるようにするとよい。

ポイントへの立ち方

アタリはピストン運動を繰り返している途中でククッと手もとに伝わり、流れの抵抗により何もしなくても魚がハリ掛かりしてくれる。小気味よい引きを楽しんで魚が水面を割ったら、そのまま手もとまで飛ばして取り込む。なお、ピストン釣りではハリ掛かりが浅いことも多く、手もとで魚が落ちてしまうこともあるが、1尾釣れればチャンスはあるので、気にせずにどんどん次をねらおう。
魚が食いつけばすぐにククッと手に感触が伝わる。焦らずゆっくりサオを持ち上げよう
ピストン釣りは川遊び釣りの原点。身近な小魚たちとの出会いを楽しもう
ピストン釣りは川遊び釣りの原点。身近な小魚たちとの出会いを楽しもう
川虫の付け方
ハリにエサを付ける時は基本的にシンプルなチョン掛けでOK。ヒラタやピンチョロは胴と腹の筋目あたりの中央部をハリ先で刺し抜く。クロカワムシも胴体のチョン掛けにする。なお、ちぎれた川虫は魚の食いが落ちるので、新しいものに交換する。また、現地で川虫がなかなか採れない時のために、用意しておくと便利なサシ(釣具店で売っている釣りエサ用の幼虫)がある場合は、少し硬い頭の末端をねらってチョン掛けにし、クリーム色の体液が少し薄らいだら取り換える。
※このコンテンツは、2017年8月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。