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スプーンで釣る方法とサクラマスの好機

遠投に便利なスプーンで攻略の幅を広げる

ルアーをもっと遠くに飛ばしたい時は、スプーンの出番だ。
ミノープラグよりも小粒で、それでいて重量のあるスプーンなら、より遠くのポイントを探ることができる。ラインのテンションを緩めれば底に向かって沈んでいくので、深場を攻略する際にも欠かせないルアーだ。ひらひらと揺らめきながら沈むため、そのフォールの動きと輝きでも魚を誘える。
本流サクラマス釣りでは、18g前後のスプーンが主流。とりわけシーズン初期は天候が安定しない日が多いので、向かい風でも遠くに飛ばせるスプーンが重宝する。ミノープラグでは届かないスポットを探りたい時、あるいは深さのあるポイントを広く釣りたい時にラインに結んでみよう。くぼみ加工が施されているものは、光を広範囲に拡散する効果が期待できる。
シンプルな鉄板ながら効果の大きいルアーがスプーンだ
シンプルな鉄板ながら効果の大きいルアーがスプーンだ
重さがあり遠投できるので水量が豊富なフィールドの攻略にも強い
重さがあり遠投できるので水量が豊富なフィールドの攻略にも強い
重さがあり遠投できるので水量が豊富なフィールドの攻略にも強い
重さがあり遠投できるので水量が豊富なフィールドの攻略にも強い
スプーンはその沈ませ方で、到達する深さを調整できる。たとえば上流側に向かってキャストし、着水点からそのままラインを送り込んで沈ませる(フリーフォール)と、スプーンは最も深く沈む。一方、着水後にすぐ余分なラインを巻き取り、その後テンションを保ったまま沈ませる(カーブフォール)と、同じ時間フォーリングさせてもフリーフォールに比べてスプーンはより浅い軌道になる。釣り場の水深に合わせて使い分けたい。
スプーンの動き
サクラマスは大型になるほど底付近に潜んでいると言われる。スプーンはそうした魚をねらうのにも適したルアーだが、構造上、水圧を強く受けると浮き上がってくる性質がある。そこでターンする時はゆっくりとリーリングして、浮き上がりを抑えて使いたい。ちなみに、同じポイントでもミノーとは異なる軌道や動きになることから、ここぞと言うスポットであえて軽く浮き上がらせるテクニックも時には効果的である。
スプーンのリーリングはゆっくりが基本
スプーンのリーリングはゆっくりが基本
上手くコントロールすれば底近くに潜む大ものにアピールできる
上手くコントロールすれば底近くに潜む大ものにアピールできる
そのほか、サクラマスの釣りには魚の活性が高まる好機がある。たとえば厚い雲の切れ間から太陽が顔を出し、あたりが明るくポカポカしてきたタイミングに、不思議とサクラマスはヒットすることがある。また、サクラマスは釣り人の気配に敏感な魚。周囲の釣り人が少なくなる時間帯も、じつはチャンスだ。人気の釣り場では、他の釣り人たちがあまり使わない一風変わったカラーを選ぶと、そのルアーにサクラマスがヒットすることもある。
曇の隙間から日が差す一瞬はサクラマスがよくヒットする
曇の隙間から日が差す一瞬はサクラマスがよくヒットする
珍しいルアーカラーを選ぶのも確かな効果がある
珍しいルアーカラーを選ぶのも確かな効果がある
人の目から見れば驚くほど派手な色のミノーにヒットしたサクラマス
人の目から見れば驚くほど派手な色のミノーにヒットしたサクラマス
※このコンテンツは、2017年5月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
※環境省レッドリスト等の掲載種については、法令・条例等で捕獲等が規制されている場合があります。必ず各自治体等の定めるルールに従ってください。