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釣り方
斎上史郎さん
斎上史郎さん
多摩川のほとりに生まれ、子供のころからの釣り好きが高じて、現在は釣具店に勤務している。おもに河川の釣りに精通し、テナガエビ歴は30年以上。最近は、ボイリーと呼ばれるエサを使ったカープフィッシング(ヨーロピアンスタイルのコイ釣り)に夢中である。

※このコンテンツは、2010年6月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
テナガエビは、日本全国に生息するエビの仲間だ。オスは名前のとおり細長く伸びた腕を持っていて、巧みにエサをつかんで捕食する。基本的には夜行性だが、昼間でも日陰になる場所を選んで活動し、釣りのターゲットになる。
おもな生息場所は河川の汽水域で、初夏~秋口にかけての繁殖期には岸沿いの浅場で盛んに釣れるようになる。全国的には網などで捕獲する地域が多いが、東京湾に流れ込む河川では「江戸前の小物釣り」として、タナゴやハゼ釣りとともに親しまれてきた。大きなオスは20cm以上にもなり(腕を含めたサイズ)、小物とはいえ鋭い引きで楽しませてくれる。
テナガエビ

テナガエビはこんな場所で釣れる

テナガエビは基本的に夜行性の生き物なので、直射日光が当たる場所にはほとんど出てこない。障害物のすき間など、身を隠せるポイントに多く潜んでいる。ただし天候や活性によっては、消波ブロックの上など釣り人の目に見える場所に出てくることもある。釣り場に到着したら、まずはテナガエビが見えるかどうか探してみよう。
テナガエビはこんな場所で釣れる
消波ブロックは典型的なテナガエビのポイントだ。水中をのぞき込むと、活性の高い時期にはブロックの上や側面でテナガエビを発見できることもある。ただし急深な地形の場所が多いので、滑って落ちないように注意しよう
消波ブロックは典型的なテナガエビのポイントだ。水中をのぞき込むと、活性の高い時期にはブロックの上や側面でテナガエビを発見できることもある。ただし急深な地形の場所が多いので、滑って落ちないように注意しよう
遠浅になった場所や干潟などには、テナガエビはあまり見られない。鳥や魚などにねらわれやすいからだろう。障害物があればその際を探ってみるのもいいが、エビよりもハゼなどの小魚がよく釣れるポイント
遠浅になった場所や干潟などには、テナガエビはあまり見られない。鳥や魚などにねらわれやすいからだろう。障害物があればその際を探ってみるのもいいが、エビよりもハゼなどの小魚がよく釣れるポイント
ポイントを選ぶ際の要素としてまず大事なのは「日陰・物陰」だが、「流れの強弱」にも注目。河川では激しい流れの当たる所よりも、水が淀んでいるような箇所にテナガエビが集まっていることが多い
ポイントを選ぶ際の要素としてまず大事なのは「日陰・物陰」だが、「流れの強弱」にも注目。河川では激しい流れの当たる所よりも、水が淀んでいるような箇所にテナガエビが集まっていることが多い
天候も釣果を大きく左右する。晴れているほうが釣り人にとっては快適だが、テナガエビは活性が下がってエサを食いにくくなることが多い。とにかくたくさん釣りたい! という人は曇りや小雨の日を選ぶのがベター。もしくは朝夕のマヅメ時をねらおう
天候も釣果を大きく左右する。晴れているほうが釣り人にとっては快適だが、テナガエビは活性が下がってエサを食いにくくなることが多い。とにかくたくさん釣りたい! という人は曇りや小雨の日を選ぶのがベター。もしくは朝夕のマヅメ時をねらおう
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