SCENE :
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メタルルアーで良型カマスがヒット!

メタルルアーで良型カマスがヒット!

人気のクルクルで、カマスが登場

地元の人がカマスを釣ってたので、私たちはルアーで挑戦してみました。すると、このとおり! 一気に抜きあげちゃいました
地元の人がカマスを釣ってたので、私たちはルアーで挑戦してみました。すると、このとおり! 一気に抜きあげちゃいました
しかし、風は一向にやみません。いや、むしろどんどん強くなっていきます。その風の影響でしょうか、ソウダガツオやイナダは一向にあの羽根付ウキを引き込んでくれません。30分おきくらいに、あのものすごいナブラが立つんですけど、私たちのエサには食いついてくれないんです。
「ああやってベイトフィッシュに狂っちゃってると、オキアミに反応しないこともあるんだよねぇ」と菊間さん。
気がつけば、私たちの横で地元のおじさんふたりが長いサオをゆっくりとあおっています。何をしてるんですか…と菊間さんにたずねると
「カマスだね。バケが何本もついた仕掛けをあおりながらゆっくり引いてくると食ってくるんだ。港内に入ってきたのかな」
すると吉沢さんが、「クルクル使ってみるか?」とルアーを差し出します。小魚の形をした鉛の塊に金属のブレードがついた、シーバスで人気のスピンテールジグです。
「これをね、着水させたら15くらい数えて沈ませて、あとはゆっくりと引いてごらん。アクションは加えなくていい。ただ巻きってやつだよ」
向かい風ですが、金属のルアーなので結構飛びます。10回くらいキャストした頃でしょうか。突然ロッドが鋭く引きこまれました。えっ、これってカマス? ホントにきちゃったの?
おいしそうでしょ? このサイズなら、開きにして一夜干しがお勧めなんですって
おいしそうでしょ? このサイズなら、開きにして一夜干しがお勧めなんですって
これが吉沢さんおすすめのスピンテールジグ。見事にカマスを誘い出してくれました。ピンクも試してみましたが、こっちのほうがよかったみたい
これが吉沢さんおすすめのスピンテールジグ。見事にカマスを誘い出してくれました。ピンクも試してみましたが、こっちのほうがよかったみたい
みんなが集まってきました。ちょっと緊張です。さっきまでの小魚とはちょっと違う重い引き。あがってきたのは、パールホワイトに輝く30㎝くらいのカマスでした。すごい!
「開きにして一夜干ししたら旨いぞぉ」
そう言って吉沢さんが笑うと、また「おいしそう!」と絵理ちゃん。本当に魚が好きなんだね。

フィナーレはイシダイ。八目達成!

これで6種目。でも、10分くらいしたら、絵理ちゃんがまた何か叫びながら走ってきました。手には赤っぽい魚。
マダイだよぉ! ちっちゃいけどマダイ!」
ホントだ。マダイだ! ピンク色に輝くマダイの登場でついに7種目を達成しちゃいました。

気がつけば、いつの間にか日が少し陰り始めています。気温もぐっと下がって、足元から冷えてきました。潮も上がってきて、堤防の低い部分は水がかぶっています。
「この調子じゃ、今日はソウダガツオとかイナダは無理かもしれないね」
菊間さんがそう言って私たちを慰めてくれたときでした。あの鮮やかなウキがスポッと波間に消えたんです。勘違い? 見間違い? いや、目を凝らしてもやっぱりウキがない(笑)。

慌ててアワせてみると、ググッと手ごたえがきました。ついにソウダガツオかな…イナダかな…それともシイラ? でも、青物にしては引きが弱い感じ、いやかなり弱いです。バレちゃったの? と絵理ちゃん。手ごたえは残っているけど…。じゃ別の魚かな。
絵理ちゃんが釣りました。ちっちゃいけれど、マダイです! やっぱり風格がありますよね。10倍くらいに育ったらもう1度会いたいなぁ…

絵理ちゃんが釣りました。ちっちゃいけれど、マダイです! やっぱり風格がありますよね。10倍くらいに育ったらもう1度会いたいなぁ…
結局、日が暮れるまで頑張りました。カゴ釣りでの青物は釣れませんでしたが、私たちは充分満足。こんなにいろいろな魚と出会えるのってすごく楽しいし。まるで玉手箱みたいですね
結局、日が暮れるまで頑張りました。カゴ釣りでの青物は釣れませんでしたが、私たちは充分満足。こんなにいろいろな魚と出会えるのってすごく楽しいし。まるで玉手箱みたいですね
水面から姿を現わしたのは、縞模様が鮮やかなイシダイでした。でもやっぱり手のひらサイズ。期待した青物ではないけど妙にうれしい。
「でも、これで八目達成だよ!」と菊間さんが笑っています。
それも、名前を挙げれば、トウゴロウイワシカワハギメジナキタマクラ、クロサギ、カマス、マダイ、イシダイ。キタマクラやイワシを除けば、結構豪華なラインナップだと思いませんか?(笑)
一応カゴ釣りでもゲットできたし、ルアーにもヒット。足元のエサ釣りも成功…と、多彩な釣りを楽しめました。ソウダガツオやイナダなどの青物は出なかったけど、満足です。
イシダイ
※撮影:浦壮一郎/文:三浦事務所
※このコンテンツは、2011年11月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。