富士山の裾野、湧き水の管理釣り場へ。
のんびりスタートの理由。
「釣りって、もっと朝が早いものだと思ってました」
東名高速を走る車のなかで、マミヤちゃんがぽつりと漏らした一言。そうなんです、時計を見るともう9時半。もちろん午前中です。
「どんな釣りなのかにもよるけど、いつもはかなり早起きするよ。真っ暗なうちから起きて出かけることが多いかな」
「えーっ、せっかくの休日なのに? 疲れません?」
たしかに……(笑)。普通の女の子の感覚だと、そうだよね。「超早起き必須」というのが、女子にとっては釣りを始めるハードルになっているのかも。
もちろん、ゆっくり釣り場に出かけてもいいはずです。だけど釣りにハマればハマるほど「もっと大きなのが釣りたい」「前よりたくさん釣りたい」という気持ちがふくらんでくる。そうすると魚の釣れる時間帯=早朝から釣り場でサオをだしたくなっちゃうんですよね。じゃあ、なぜ今回はのんびりスタートなのかというと……それはまたのちほど。
最初に出迎えてくれたのは水槽のなかのニジマスたち。で、でかい~っ!
雲のうえにぽっかりと頭を出した富士山を見ながら、御殿場のアウトレットへ……じゃなかった、裾野インターチェンジを降りて、国道246号線を沼津方面へ向かいます。15分ほどで右折して、緩やかな坂道を登って行くと、右手の視界が開けて池が現われました。
入口のそばに水槽が置いてあります。大きな
コイでも泳いでるんだろうと思って近づくと、あれっ、コイじゃない? 濃いグリーンの魚体に、紅色のライン。これ、もしかして
ニジマス? 釣ったことのある魚なのに、見間違うほど巨大なニジマス。本当にこんなのが釣れるのかなぁ。
さて、まずは受付へ。釣り場の特徴などをスタッフの飯塚伸一さんに教えてもらいました。ここには大きく4つのエリアがあります。上流と下流にそれぞれ池がひとつずつ。その間を小さな川が流れていて、エサ釣りエリアとルアー・フライエリアに分かれています。
「ルアーでねらうなら、釣りやすいのは川のエリアですよ」というアドバイスに従うことにして、まずは
タックルの準備です。わ、ルアーボックスがついてる! ルアー用のレンタルタックルには、リールとロッドのほかにルアーまでセットになってるんです。
スプーン、
ミノー、小型
クランクベイト。基本はキッチリおさえてます。
と、ここでマミヤちゃんの質問。
「この、アクセサリーみたいなのもルアーですか?」
ボックスをよく見ると、小さなビーズを何個もワイヤーに通した怪しげな物体が。なんだこれ? フックがついてるから、たぶんルアーだとは思うけど。「なんていうルアーですか?」うーん、わかんない!
初めての釣り場では、受付の際に情報をガッツリ聞いちゃうのが大事です
レンタルしたルアーボックスには、使い方のガイドまで入ってます
ロッドとリール、ルアーをセットで借りて500円は安い!
まずは川のエリアへ。魚もたくさん見えるし、楽勝かな~
ほかにも、スプーンにラインを繋いで丸いフライをセットした「仕掛け風の何か」が入っていたりと、謎は深まるばかり……。だけど、最初に使うルアーは以前からもう決めてたんです。前回のトラウト釣りで大好きになったスプーンに、ある工夫を凝らした秘密のアイテム。さて、何でしょう?
※撮影:浦壮一郎/文:水藤友基
※このコンテンツは、2010年7月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
※環境省レッドリスト等の掲載種については、法令・条例等で捕獲等が規制されている場合があります。必ず各自治体等の定めるルールに従ってください。