おすすめの釣り場
新潟県/越後湯沢・魚野川のヤマメ&イワナ釣り
広い川原で初心者も楽々キャスティング
月刊『FlyFisher』編集長
真野 秋綱 氏
1975年生まれ。2014年より『FlyFisher』編集長を務める。その前には月刊『つり人』編集部で、沖釣りから渓流釣りまでを楽しんでいた。現在は別冊つり人『渓流』も担当。
はじめまして!
今年から『FlyFisher』の編集長になりました、真野 秋綱です。昨年までは月刊『つり人』編集部にいましたが、そのころから
テンカラ
にハマったのをきっかけに、
フライフィッシング
をやるように。自分でもやりたい釣りのひとつだったので、これを機に各地の釣り場を巡りたいと思っています。
広々とした魚野川の流れ。多少キャスティングに難ありでも、とりあえずトラブルは少なく、初心者にはちょうどよい釣り場
今回紹介するのは、そんな私がはじめて
ヤマメ
を釣った川、新潟県の魚野川・湯沢地区です。都心からは関越自動車道で、比較的アクセスは楽。谷川岳からの水を集め、
アユ
釣りでもよく知られた川です。
そもそもこの魚野川へは、最初はテンカラの取材で訪れました。川原が広く、駐車スペースもあって、ひと目見ただけでフライロッドを振りやすそうな川だという印象。 「ここでフライロッドを振りたいなぁ……」と思わせる流れでした。
それから1ヵ月ほど経ったある日。8月上旬に今度はプライベートで訪れた私の手には、もちろんフライロッドが。なにしろはじめての釣りでしたが、それでも木が張り出している場所も少ないので、トラブルはあまりなし。岸際の
筋
にエルクヘア・
カディス
を落とすと、最初に釣れたのは15cmほどの
イワナ
。サイズの小ささのわりには、その時の感動は巨大なものでした。もちろんすぐに
リリース
しましたが、自分の巻いた
毛バリ
で、手さぐりではじめたフライフィッシングで、最初の1尾。その顔つきは、今もはっきり覚えています。
初心者と遊んでくれた魚
さて、そのうちに日が高くなると、魚の反応は少しずつ減ってきました。なにしろ夏ですから、水温が上がってそうなるのは当然。それでも
キャスティング
の練習だけで楽しい時期で、それなりに充実した時間をすごしていました。
16時を回ったあたりでしょうか。それまで沈黙を続けていた流れに、いきなり
ライズ
が。チャンス! と思った私は、すぐにその筋にフライを入れ……ようとしましたが、そのころから吹いてきた風で思う場所に入れられません。それでも運よく、そのフライを食い気のある魚が見つけてくれたのでしょう。かなり激しい飛沫をあげて、私のエルクヘア・カディスは消えました。
そこからははっきりいって、無我夢中。なにしろラインを手繰るハンドリングでのやり取りもはじめてだったので、サオにうまく
テンション
がかかりません。ラインがたるんでいては、魚が逃げてしまう……。相当不恰好な取り込みだったと思いますが、それでもやがて、23cmほどのヤマメをランディングできました。
恥ずかしながら、私にとってドライフライで釣った人生初のヤマメ
まるで練習もなしに、買ったばかりのサオで、見よう見まねで巻いたフライを魚がくわえてくれた。その時の感動は今も残っている。もっとも、技術のほうはそれからさして進歩していない
スキー&日本酒もぜひ!
今回は思い出の川を紹介させていただいたのですが、シーズン初期の魚野川では、
ウエットフライ
の釣りになります。メインは
雪代
イワナのようで、
ドライフライ
が楽しめるのはもう少し先。でも、とりあえずフライロッドを振りやすく、おまけに魚も多い川ですから、初心者の方にもおすすめです。 なにしろ湯沢ですから、近くにはスキー場もあり。家族そろって楽しめるのもありがたい場所です。 最後に、新潟といえば米どころとして知られており、しかも谷川岳からの水は清冽。となると、美味しい日本酒が飲めることは想像にかたくありません。実際、付近には日本酒の酒蔵が多く、日本海の幸と一緒にいただくのは最高です。越後湯沢駅の構内には、その名も『ぽんしゅ館』という施設があり、新潟県内のほぼすべての酒蔵の代表銘柄を利き酒できます。ぜひお越しを!
今回ご紹介したエリア
新潟県/越後湯沢・魚野川のヤマメ&イワナ釣りMAP
アクセス
関越自動車道・越後湯沢ICを降りてR17を左折。田中の交差点を左折し、県道268号を右折。土樽東橋の信号を右折して魚野川へ。
お問い合わせ
魚沼漁協
TEL 0257-92-0261
日釣券2100円
解禁:3/1~9/30
※このコンテンツは2014年2月の情報をもとに作成しております。
※環境省レッドリスト等の掲載種については、法令・条例等で捕獲等が規制されている場合があります。必ず各自治体等の定めるルールに従ってください。
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