フライフィッシングの場合、ロッドは
ドライフライの釣りや、
ニンフを使ったルースニングの釣りであれば、9フィート前後のシングルハンド・ロッドの5番程度がおすすめ。ポイントはある程度の水深がある深場や流心の底石まわりになるので、一度で反応がなくとも3~4回は必ずフライを流してみるようにしよう。気温が上がってユスリカの
ハッチがあり、魚たちが水面に出てエサを食べるような好条件に当たると、ドライフライ(
ミッジ)の出番となるが、そうでなければ基本は
インジケーターとニンフを組み合わせ、水中をねらう釣りになる。
特に開けた釣り場で一定のプレッシャーを受けている魚は、簡単には水面近くには出てこない傾向があり、その点も考慮すると、まずはビーズヘッドなどを付けたニンフを使い、ティペットには粘度オモリやスプリットショット(
ガン玉)も取り付けて、しっかりフライを沈めたい。その際、
リーダーシステムはラインに結ぶ
テーパーリーダーが5X・12フィート前後、その先に結ぶティペットは5Xを3フィートほどにし、全長15フィートくらいが扱いやすくおすすめだ。また、
ウキの役目を果たすインジケーターは、ティペットもしくはリーダーの先端に、フライが充分に沈む深さを考えて取り付ける。
そのほかに、釣り場全体が開けているので、ツーハンド・ロッドがあれば
ストリーマーを使った釣りにもチャンスがある。その場合は11~12フィートの5~7番、いわゆるライト・ツーハンドの使用がおすすめ。ラインはロッドの番手に合わせた
フローティングラインの先端に、タイプ1~3の
シンクティップを接続するシステムにし、そこに3X(1.5号)以上のフロロカーボン・ティペットを1~2m接続して、さらにストリーマーを結んだら上流側からねらったポイントに送り込み、フライが充分に沈んだ頃合いを見計らって
リトリーブしてみよう。フライがうまく魚の目の前を通過すれば、ググンと押さえこむような
アタリがある。
2月になれば、いよいよ岐阜県や長野県の川で今年の渓流釣りがスタートする。荒川のニジマス釣り場は、それらの釣り場を訪れる前の、直前のウオーミングアップの場としても最適だ。なお、山間部にあたる釣り場は、日差しのある昼間でも寒いので、
ウエーダーの中にはフリースのスボンを履き、上着も動きやすいタイプのダウンジャケットやアウターウエアを着るなど、防寒装備はしっかり整えたい。荒川の冬期ニジマス釣り場は、1日券が1200円、シーズン券が3000円になる。