選出の心
小学生のときから数えて25年もの間、ずっとよっしーさんの頭の中にあったクルマ。難航したというご家族へのプレゼンも、最後には満場一致(?)で晴れてご購入とのこと。この世にふたつとないイイ車を手に入れたよっしーさんに、10月の家族会議大賞を贈ります。新たな足となったCR-Vと、奥様のフリードと一緒に、これからもご家族の思い出をたくさん作ってくださいね。おめでとうございます!
オデッセイの高いハードルを乗り越えて
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6年半乗ったオデッセイを買い替えることに、妻は当初反対していました。単純にお金が勿体ないというのと、家族の思い出がたくさん詰まったオデッセイに愛着があったからでした。オデッセイは、ファミリーカー(家族と荷物の同時乗せ)であり、我が家のファーストカー(要は車格です)でした。とは言え、後からやって来た妻のフリードは、家族でのお出掛けは別にこれで十分だと思える位の出来映えで、家族5人が無理なく乗れて、さらにまだ大きな荷物も乗ります。燃費の面でもかなり良かったです。あとはオデッセイと同等以上の車格も必要ですが、これはCR-Vには十分備わっており、オデッセイの抜けた穴は埋めることができると家族に説明し続けた結果、この度購入できることとなりました。先ほど家族のお出掛けはフリードと言っていましたが、いざCR-Vが我が家に来ると、その居住性は子供達にも好評で『何でパパの車で行かないの?』と逆に言われることもあり、そんなときは急遽フリードから荷物やチャイルドシートを乗せ替えてCR-Vで出発するときもあります(笑)
以前乗っていたRC1 オデッセイは、子供が増えた6年前、数あるミニバンの中から妻が『オデッセイが一番好き』と言うので(私もですが)購入したという経緯があり、THE Honda車としてネームバリューは抜群ですし、それにとって代わる車というハードルは非常に高いものでした。納車して間もない妻のフリード HYBRID CROSSTARもこれまたイイ車であり、家族のファーストカーの座を奪い取るにはかなりの強敵でした。CR-Vの魅力の説明、外見や室内については当然として、堅牢なボディ剛性、振幅感応型ダンパー、電動サーボブレーキシステムまで持ち出しましたが、妻には全く響かず…。プレゼンは難航しましたが、暇さえあれば動画サイトでCR-Vの動画ばかり見ている私に対して、妻は『よっぽどCR-Vのことが好きなんやな』とポツリ。プレゼンの手応えはイマイチでしたが、熱意だけは伝わっていたようで『子供達がいいと言うなら、もう好きにすれば?』と言ってくれました。第一関門をやっとのことで突破した私に待っていた第二関門の子供達3人は『どっちでもいい』『カッコいいのはこっち(CR-V)』『TVはついてるの?』との満場一致(?)の結果でOKとなり、オデッセイを愛してくれた妻や子供達には少し後ろめたい気持ちはありました(当然これは私自身もです)が、晴れてCR-Vを購入する段取りとなりました。
我が家の車は全てHonda車です。CR-Vの他にも、父親はヴェゼル、母親はN-BOX、妻はフリード、弟は来月納車でステップ ワゴン SPADAと車はHondaばかりです(笑)何故、Hondaなのか、求めている車を妥協なく選ぶとそうなるのです。Honda車には、同じカテゴリーで比べても、走行性能に特化したものや、頭一つ抜きん出た居住性能があるものなど、突き抜けた魅力がある車が多いと思います。走行性能と居住性能は外すことのできない両輪だと思いますし、そこに特化した他社が真似できない車を作る、その技術屋集団としての性格が大好きです。我が家の車、CR-V、ヴェゼル、フリード、N-BOXにしても、発売当初は『今までこんな車はなかった!』と言えるものばかりで、新たな車の基準を常に作ってきたメーカーだと思います。他より優れていたとしてもあまり自慢しない、そこまで飾らない職人気質に感銘しています。

この世にふたつとないイイ車
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CR-Vの何がいいのか?それは『この世にふたつとない車』、小学生のときに初代CR-Vを見たとき、この5代目を見たとき、同じ思いになりました。初代CR-Vが目指したHonda独自の国産SUV(当時はRVと呼ばれていましたかね)、小学生ながらに『何てカッコいいんだ!』と思いました。時は流れ、動画サイトでアメリカからアップされていた5代目を見たとき、またビビッときてしまいました。この世にふたつとない、それは何か?それは初代から続いて5代目となった今回のCR-Vの目指す『究極の普通』ということです。SUVとは、走り、居住性、荷物の積載、全ての条件が高次元に備わっている、別の言い方をすれば『性能の落としどころが難しい』車です。何かを取れば何かを捨てなければならないのが常ですが、CR-Vは全ての平均点が高く、性能として何かを犠牲にしている部分が少ない、一言で言えばイイ車です。しかしCR-Vは『究極の普通』とそれを飾ることがありません。私の車を選ぶ条件、こだわりにどストライクな『究極の普通』、5代目CR-V、この世にふたつとないイイ車です。
田舎ですので、公共交通機関は『あることはあるけど…』レベルでして、車は外出時に履く靴のようなものです。自家用車がなければ外出できないと言っても過言ではありません。通勤、買い物、家族の送迎、荷物の輸送、家から一歩外に出るときはいつもCR-Vと一緒です。このように車は身体の一部と化しているので、その使い勝手にはこだわります。使っていてストレスを感じる車はNGです。その点CR-Vは、デザインは文句無し、使い勝手も抜群ときているので、長く履くことができるイイ靴を買うことができたと思っています。
家族5人フル乗車で1日お出掛けしたところ、2列シートなので、後ろが子供3人(小学生2人、保育園1人)でしたが、広々とした横1列シートで肩や肘がぶつかることなく快適にドライブできました。帰り道は疲れて寝てしまった子供達の姿を見て、ミニバンから買い替えるにあたっての懸念事項であった居住性にも一安心しました。持ち味の堅牢なボディ剛性も、家族が安心して乗ることができる材料となり、私以外はスヤスヤ眠っているのでした。

購入の決め手
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個人的にアメリカ車は大柄で取り回しが悪い、燃費なんて考えるだけ恐ろしい、大体はそんなイメージがありました。このアメリカ育ちのCR-Vを日本で乗る、運転しづらいのかな?しかしその心配は試乗と共に解消され『何て運転しやすいんだ!』と思いました。車幅が広いと言われてますが、元々ラージミニバンのオデッセイに乗っていた私からすれば、その点は特に変わりもなく、むしろオデッセイより運転席でのアイポイントが高くて見切りがよく、全長も短くなって取り回しもよい、スケール的なことでは何らストレスはありませんでした。注目の1.5Lガソリンターボは、これだけの堅牢なボディの車をストレスなく走らせてくれますし、また随所で燃費のことを考えたシステムや空力性能のためにボディに施されたカラクリなど、細かい点にまで気を遣っています。購入後に日々走らせてみて、これはイイなと思うことは、ボディ剛性の良さです。バランスが非常に良く、直進安定性と旋回性能の良さも合わせて安心して乗っていられます。これはアメリカ車と日本車のいいとこ取りです。Hondaらしいアメリカ育ちの和風SUVだと思います。
また今ではなく、これからの家族のためにいいなと思っている部分、それは荷室の使い勝手です。先ほども申したとおり田舎ですので、子供が小学校を卒業すれば、中、高と自転車通学が少なくとも6年間続くので、いざというときに自転車を積むことができる車が必要なのです。当然、迎えに行って自転車も人も乗せて帰ってこなければならず、そうなると軽四やコンパクトカーでは厳しいのです。CR-Vは後部座席の片方だけを畳んで、荷室を広げれば、自転車は楽勝で積むことができ、その状態でも助手席と余った後部座席で計2人乗せることができます。これは便利です。後部座席も荷室側からワンタッチで倒すことができ、この仕掛けを見た人は皆が絶賛します。使い勝手の良さはピカイチです。
自分にとって車とは、身体の一部です。外出するのに必要な靴のような存在です。車の運転は日々楽しいです。体調が悪い日などは別として『運転めんどうだな』とか『誰か運転代わってくれないかな』なんて思ったことはありません。Honda党である父親の影響か、小さいときからHonda好きですので、Honda Carsに行くのも楽しみのひとつです。ちょっとした用事のとき、担当さんが『わざわざお店まで来ていただかなくても、こちらから出向きますよ!』と腰軽く言ってくれますが、私にとってお店に行くことは、子供が動物園や水族館に行くのと同じようなものなので、大体はドライブがてら寄っています。屋外で展示車を見てウロウロ歩きまくっている私に『すいません、お待たせしました!』と走って駆け寄ってきてくれるサービスの方には『全然待ってません、むしろもっといたいぐらいです(笑)』と思ってしまいます。
CR-Vは小学生のときから数えて25年もの間、ずっと私の頭の中にあった車です。見た目のデザインはかなり気に入っています。アメリカで武者修行して帰って来たみたいな感じでしょうか、1.5Lエンジンとは思えない走りも、広くて使い勝手のいいユーティリティも何の文句もありません。平日の休みに1人で乗るも良し、土日に家族で乗るも良し、『どこでも行くからまかせとけ』と言い出しそうなたくましい面構えに頼りっぱなしになりそうです。家族はというと、いまだに妻は『私のフリード買ったばかりなのに、CR-Vも買っちゃって、一体どうすんの!?』と挨拶代わりに言ってきますが、家の中でああだこうだ言ってる人間夫婦をよそに、CR-V&フリードの車夫婦は今日も庭で仲良く並んでいます。