選出の心
家族環境の変化と前車の老朽化から購入の検討をはじめたロバートさん。ミニバンのハイブリッド車にしぼりクルマ選びをしている最中、ステップ ワゴンを候補に。しかし、検討時はハイブリッド車の設定がなく…。しかし2017年夏にステップ ワゴン ハイブリッド車発売のニュースが!ようやく希望の「価値あるクルマ」を手に入れたロバートさんに、今月の家族会議大賞をお贈りします。おめでとうございます!
趣味のサーフィンと子育てのために…
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私どもの方針として、車を短期間で乗り換えることはせず乗りつぶすまで乗りつくすため、購入には慎重を期しました。しかし、サーフィン車であるため前車は刻々と老朽化しました。ボディが錆びたり、オーディオにも不具合が出てきていました。 車検も容赦なくおとずれます。前車はT車でしたが、検査を待つ間の買い替えの営業攻勢もありました。
心が折れて妥協しそうになるときには、自分たちが他車を購入したとして、後でステップ ワゴンが発売されて公道を走る姿を見たときについて、話し合いました。そのときに感じるであろう後悔や羨望といった感情を想像して、他車の購入を思いとどまりました。 当初、ステップ ワゴンを選んだ最大の理由である2列目のベンチシートは、下の子のおむつ替えをするためでしたが、その子も既に3歳でおむつが取れ、ベンチシートは必須ではなくなっていましたが、わくわくゲートやHonda SENSINGなど魅力的な機能が追加されていて、変わらなかったのは、ステップ ワゴンに乗りたいという思いでした。

また、年間走行距離が1.5万km〜2万kmであるため、燃費の良さは必須条件。前車がリッター当たり18km/L弱だったので、同等かそれ以上の燃費をのぞみました。 車両価格と予想燃料費の合計という考え方もありますが、燃費の悪い車で燃料費を惜しんで外出を控えるようなことはしたくありませんでした。実際に、納車以来2か月弱で走行距離は4,000km弱、平均燃費は19.2km/Lです。特に、高速道路を走行した後に一般道を走行するとEV走行が有効で燃費が上がるように思います。
また、夫婦2人分のボードを含むサーフィンの道具(シャワー用の水タンク、濡れたものを入れるバケツケース、ウェットスーツのまま座れる防水シート等)と、子ども用の自転車やスケートボード等の遊び道具、昼食などを積みます。夫婦交代でサーフィンをし、残っているほうが車で食事・子どもと遊び・寛いだりするので、3列目シートが床下に格納されることは決定的な要件でした。

ハイブリッド車の試乗を重ねて
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実家は八百屋だったので、車は常に身近にありました。父が運転するスーパーカブに子ども用椅子を取り付けてもらい、配達に付いていく看板娘でした。最初に乗った自動車は、水色のオープントラック。当時は許されていたので、荷台に配達用の野菜に囲まれて座って、揺られて行くのが大好きでした。雨の日にシートをかけるのが大変だったので、バンが発売されると、父はすぐにN車○ャラバンを購入しました。新車の匂いと硬い乗り心地が苦手で、私は車に酔うようになりました。中学・高校と部活動に打ち込むころには、父の車で出かけることは少なくなりました。大学時代は、部活動の移動などで車に乗る機会が一気に増えました。バブル期で、車を所有する学生が多く、自分の車を持てたらいいなと漠然と思うようになりました。
1996年に最初に購入した車は、V社の○ルフ・カブリオレ。ロンドンへ有名アーティストのコンサートを観に行ったところ、スポンサーCMで特別仕様車を知り、帰国して即購入しました。後半はサーフィンを始めていましたが、◯ルフに積めるボードということで、頑張ってショートボードを習得しました。故障が多く修理費が高くついたものの、思い入れのある車でしたので、ギアが壊れるまで13年間乗りました。外国車は修理に時間と費用がかかり、日本では非実用的な機能がついていたりするという印象を持ったので、次は質素かつ実用的にT車・◯クティスを選択しました。ガソリン車ですが燃費は17km/Lを超え、故障知らずで使い勝手もよく、申し分ありませんでした。しかし、結婚・出産を経て乗員が大きく変化したことと、サーフィン車なので劣化が早いこともあり、今回の買い替えに至りました。まる7年間、1回の結婚と2回の出産を挟んでの走行距離は、10万kmを超えました。

今回購入検討に際して、3年以上前に○ォクシー・ハイブリッドを試乗したことがあるだけでした。燃費や乗り心地、内・外装、価格、最寄りの販売店等を確かめるために、他社の同等の車をすべて試乗しました。迷いを残さず自分を納得させるためにも、他車との違いを確かめたかったのです。 ステップ ワゴンは、実際の燃費は17〜8km/L前後できわめて静かだけどもシャープな乗り心地で加速時のエンジン音はわずかに「キーン」といった感じ。外装色の選択は乏しいが、どうせ選択するのは黒。内装は機能的かつ直線的に配列された計器類と収納や足元を照らす青い室内ランプ。3列目シートはこれまでどおり床下に格納。価格はSPADAでのハイブリッド設定なので予算が問題でした。販売店は特に売り込むという風でもないが、ご担当いただいたTさんは、一生懸命、真摯な印象です。唯一のネックは予算でしたが、だからといって購入を諦める気持ちはさらさらありませんでした。前車の少しでも高い買取先を自力で探すなどして、購入にこぎつけました。
私が主導した感もありますが、ステップ ワゴンのハイブリッドが出るまで待つ、出たら買うという意識で一致していました。購入に至るまでの期間が長かったので、子らはステップ ワゴンとすれ違うと、「あ、ステップ ワゴンだ。」と言う癖がついてしまいました。今となっては、自分たちが最新のステップ ワゴンに乗っているのに、子らは“ステップ ワゴン探し”の癖が抜けずにいます。

余談ですが、2000年前後にF1をよくみていて、2002年から数年間は鈴鹿や富士で日本グランプリを観戦しました。当時、HondaはB.A.R Hondaとして参戦されていたかと思いますが、サーキット内で過ごすうちに当時の福井社長を何度かお見かけしたことがあり、颯然としたご様子に見とれ、Honda車に乗ることは長年の憧れでありました。このたび縁あって念願が叶い、私どもには過ぎた車かとも思いますが、大きな喜びを感じています。

決定の決め手!
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「走り」については、追い越し時などの加速にはスムーズなパワーを、コーナリングは高・低速ともに安定性を感じます。パワー・静音性・燃費を兼ね備えた非常によくできた車だという印象です。「車幅灯」は、テレビCMでも冒頭に印象的に取り上げられていますが、吊り上がり気味に3辺が縁どられたランプが豹の目などを連想させる、他に類を見ないデザインが気に入っています。停車時に前の車のリア部分に映ると、惚れ惚れします。
その他に、「格好良さ」です。ステップ ワゴンというと、「子どもと一緒にどこ行こう」のキャッチコピーやネーミングからファミリー・カーの代名詞のようなイメージを持っていました。正直、外観にはまったく期待していませんでしたが、予想を覆す男性的な硬派な格好良さには感動しました。同等の車種では○ォクシーが父権を前面に押し出した宣伝をしていましたが、その上を行くスタイリッシュさで押し切る戦略に、シビれました。

気に入っているところは、前途のとおりスモールランプ。わくわくゲートは、買い物時などに便利、3列目シートの床下格納して海での待ち時間などに荷室部分を「基地」「居間」化して利用しています。後部座席のシェードは、着替えやおむつ替えに。また、計器類の直線的な配置もよく、拭きやすいし見た目もシャープで斬新です。

平日は街乗り(買い物、子の習い事の送迎)、週末はサーフィンのために千葉や茨城の海との往復。3列目シートはまだ使用していませんが、購入資金を援助してくれた両親を乗せるときに使用するのが今から楽しみです。
せっかく燃費のいい車を購入したので、燃料費を気にすることなくどんどん車で出かけたいと思っています。今は子が6歳と3歳ですが、一緒に出掛けてくれるのもあと何年かと考えると、今のうちにいろいろ出かけたい気持ちでいっぱいです。荷物が多く詰めるので、経験のないアウトドアも楽しそうだと、期待を膨らませています。本当に、「子どもと一緒にどこ行こう」の気持ちです。