選出の心
「安くて燃費が良い」を条件に車選びを始めたpapangaさん。しかし車を見るたびに、奥さんから条件の追加が。そこで若いころからHondaファンだったpapangaさんは、N-BOX、N-ONEを推すものの却下され…。そんな時に登場したのがN-WGNで、見に行った即日、購入決定に至ったとのことでした。そんなN-WGN購入記をお送りくださったpapangaさんに3月の大賞をお贈りして、はたしてお二人はN-WGNのどこに惹かれたのか?などお聞きしました。受賞おめでとうございました!
私のHonda好き、妻のこだわり
私の父はオートバイや車が好きで、昭和30年代に軽自動車が発売されると○ャロル、○バル360、N360と乗り継ぎ、軽自動車の最後はライフでした。私は、N360の洗車の度に運転の真似をしたり、エンジンルームを開け、エンジンの構造など飽きるほど見たりしていました。
そんな影響からか私は大学では機械工学を選び、卒業後はHonda関連の部品メーカーに就職しました。会社の制服がHondaの工場と同じ白の上下でしたので、Hondaで働きたかった私は、気分はもうHondaの社員でした。
当然、会社に有った車はHonda車ばかりでCIVICや発売されたばかりのACCORDを運転し、朝霞や和光の研究所、狭山の埼玉製作所に行くのがとても楽しみでした。また会社にはHondaから転籍された方も多く、その方から本田宗一郎さんの話や車造りの話を聞くのもこれも楽しみでした。
しかし家の都合でその会社を退職し、Honda漬けの日々が終わりましたが、子供のころからHondaの車に触れ、大学卒業後の7年間Hondaを身近に見てきた私のHondaに対する気持ちは今でも続いています。
そんな私にとってHonda車の魅力は、エンジンはこんな感じで吹き上がるだろうな、走りの感じはこうだろうな、悪路では、高速では…という運転する前に抱いた期待感以上のものが運転すると返ってくる事だと思っています。車が持っているイメージや性能からか、自分の中のHondaに対する気持ちからかは分かりませんが、期待を裏切らない車なのです。
しかし、Hondaファンなのに不思議とHonda車には縁がなく、独身時代は○プリンターに乗っていて、結婚してからは妻の○ローラに、それから○ニー、○ニー、○ミオと妻が乗りたい車に乗っていました。車を替えるたびにHonda車、Honda車と主張しましたが、購入決裁権は妻が持っていたため、今回までHonda車には乗る機会がありませんでした。
そんな妻の車へのこだわりは二つあります。
一つ目は後部座席を倒さなくても、簡単に荷物が積めることです。妻は趣味で油絵を描いているので、展覧会に額装した自分の絵や仲間の絵を沢山積む事が度々あります。額装した絵は重量も大きさもあるので、必然的に簡単に荷物が沢山積める車であることが条件になっています。
二つ目は燃費が良い事です。前の車は燃費が悪いため、娘が結婚して夫婦2人になるとほとんど車で外出をすることなくなりました。燃費の良い車で、昔みたいに車で出かける楽しみももう一度味わいたいと思っているようです。
ディーラーと

購入を検討し始め、N-WGNが発売されたので、妻を誘って歩いて5分のディーラーへ、実際に車を見て試乗してみようという事で出かけました。展示してある車を見ていると、ベテランらしい営業マンが来て説明をしてくれ、店の中に通されました。妻は私に「ベテランの営業マンならいろいろ便宜を計ってくれるね。値引きも期待できるかも」などと話していると、その営業マンは自己紹介を始めました。
「私営業のXXと申します。実は私は歳を取っていますが、入社してまだ2週間しか経っていませんし、車の営業は初めてです。しかし精一杯対応させていただきますので、よろしくお願いします。」
私が聞きました。
「と言うと…まだ車を売ったことが無い??」
「はい、そうです」
わー大変な事になった。内心私も妻も思いましたが、その営業マンは一生懸命車の説明をしてくれ、わからなければベテランの営業マンの力を借り、気が付くと私と妻は購入を決めていました。
入れ替わり説明してくれたベテランの営業マン、技術的な話をしてくれたメカの方、接遇に気を使ってくれた女子従業員。すべてがうまくかみ合って動いている、そんな販売店でした。

またこんなこともありました。納車して1週間後、私の運転で出かけた際、なぜかアイドリングストップしません。しかし運転を妻に代わるときちんと作動するではありませんか。しかしまた私が運転するとしません。理由が分からず、1か月点検で調べてもらいました。
結果、コンピューターで取得したログにも異常がないとサービスの方からの回答があり、その時、担当営業の方が、停車する時ブレーキを強く踏んでいますか?聞かれました。アドバイスを受けた後、きちんとブレーキを強く踏むと100%アイドリングストップ機能が働きました。

自宅から近い事、通勤経路にある事で、朝夕その販売店を様子がわかるので、今日は納車の車でいっぱいだな。N-WGNは白が多いな。お、また新車が納入された。等々毎日楽しく観察しています。

決定の決め手!
投稿にも書きましたが、私の決め手は、軽自動車だという感じをさせない車だったから、です。妻は、額装した絵があえて後部座席を倒さずとも、後部座席の足元に立てたまま載せることができる作りが気に入ったようです。後部座席足元が広く平らなのはすごく便利だと話していました。それに燃費がよく、かつまた乗り心地がいいこと、安全装備が充実している事も決め手になりました。
今、平日は妻が買い物や用事に使い、休日には夫婦で買い物やレジャーに使っています。妻は、両手にたくさんの荷物がある時、キーを取り出すことなくドアの開閉ができると喜んでいました。またフロントウインドウのハーフシェイドや赤外線、紫外線を遮断するウインドウで、日差しが気にならないと話していました。
意外だったのが荷室の床下収納です。私はここにメンテナンス用品を入れようと思っていましたが、妻は買い物の時にそこにバッグや小物を入れ、金庫代わりに使っているようです。そんな使い方があるとは気が付きませんでした。外から見えないので、秘密の部屋と考えているようです。また頭をかがめずに運転席に乗り込むことができるのも、お気に入りなようです。
私が気に入っているのは、目に見えるところでは、大型のバックミラーや明るいヘッドライト、クルーズコントロール、そして乗り心地です。ECONモードで4人乗っても前の車より力がある気がしているところもです。
目に見えないところでは安全装備が充実している事です。高齢になると注意力散漫や判断の遅れ、ミスが多くなるので、安心して乗っていられるというのはどんな装備より一番気に入っています。

私にとって車は、家族の一員ですね。一人だけ外にいるのは可愛そうですが(笑)
前の車は15年近く一緒にいましたので、N-WGNを受取に販売店に行き置いて帰る時や、ナンバーが外された姿を見て翌日にはいなくなった時は、少々感傷的になりました。今は朝出かける時、玄関前の駐車場に居る(有るではなく)N-WGNに声をかけてから会社に出かけるのが日課になっています。今度名前を付けようかと思っている程です。
来年の4月には完全に仕事から離れるので、妻と二人、あるいは孫娘達と一緒にいろいろなところに行き、N-WGNとたくさんの思い出を作って行こうと思っています。それまでは妻がしっかり面倒を見てくれていると思います。