選出の心
小さい頃、とにかくクルマ、クルマ、クルマ大好きだったmassyさんにとって、クルマとは恋人であり、なくてはならない相棒だとのこと。現在は長距離運転が大好きで、車中泊旅を趣味とされていらっしゃるのですが、このたび、その車中泊を楽しむクルマとして選んだのがフリード スパイクでした。発売早々、いち早く手に入れられ、さっそく出かけた車中泊旅は満足のいくものだったご様子。今後も末長く、日常や車中泊旅の相棒としてフリード スパイクをご愛顧いただけるよう願いつつ、massyさんに7月のクルマ家族会議大賞をお贈りします。おめでとうございました!
とにかく早く一番に乗りたい!
前車はファーストカーとして、毎日の妻の通勤と、家族4人での年数回の車中泊の旅にと、実に15年間愛用してきました(21万キロ走破!)。しかし近年は夫婦2人での旅が主流となり、またセミボンネットスタイルの着座位置の高いワンボックスであったことから、年老いてきた双方の親も乗降に大変な苦労を要するなど、クルマに要求する諸条件も変わってきたので漠然と買い替えを検討していました。また、エアコンが効かない、クルマ全体からビビリ音がする等、エンジンや足回りは何度となく修理を繰り返してきたものの、クルマ自体は相当くたびれてきており、「13年超えエコカー補助金」と併せて、「そろそろ買い替えてもいいんじゃない?」という購入決定権者=妻に対する強力な「フォローの風」がありました。
そこで、下記を必須条件に検討を繰り返し、
1.2名での車中泊がラクにできること
2.乗り降りがラクなこと
3.国産ならばHonda車であること
モビリオ スパイクの高年式中古車に的を絞ってネットで探していたところ、偶然にも「フリードにスパイクモデルが出るらしい」との書き込みを見つけ、市内のHonda Carsに直行。まだ価格も分からない状況でしたが、「先日社内資料を見たばかり」という担当の若い営業マンからひとつひとつ説明をしてもらいました。この時点で殆どの問題を解決してもらい、かなりの好印象。私とその営業マンの方とは「一番に契約したい、とにかく早く一番に乗りたい」の思いが通じあっていましたね。
そのかいあって、実車を見ることなく注文可能日を待って即注文し、発売日からわずか8日後の夕刻に納車予定に。しかし、あいにくその日は私が夕刻から仕事のため立ち会えず「仕方ないな」とあきらめていましたが、我慢できない私は午後一番からディーラーへ覗き見に。友人と出かけていた妻も早めに来店出来たことから、営業マンが気を利かせてくれて夕刻を待たずその場で納車してくれました。「今この時間に自分のニュースパイクに乗って運転しているのは、日本中でもウチだけかなぁ?」とニヤニヤしながら帰宅しました。しかしその後、私は後ろ髪を引かれながら仕事に…。
さっそく1泊旅で車中泊。フリード スパイクの実力は…
納車翌日からの連休は、梅雨明けすぐの猛暑の日。「避暑地へGo!」とばかりに岡山県の蒜山高原と鳥取県の大山へ。津山ホルモンうどんなど、B級グルメ&温泉ツアーと相成りました。エンジン音は静かだし、アクセルを踏み込むとあっという間に高速域へ。ハンドルがブレることも一切なくとても安定しています。1500ccとは思えないほど大山スカイラインの坂もキビキビと上ってくれました。左スライドのパワースライドドアやスマートキー等は初めての経験ですが、こんなに便利なものとは思いませんでした。15年間のクルマの進化を実感した次第です。
肝心の車中泊は大満足でした。前車に比べ車体が小さいことから、外にテーブルを出したり、車内(荷室)に座っているとさすがに車格の差を感じますが、決して窮屈ということではありません。前車のシートは「フルフラット」とはいいながらも微妙な凹凸があり、寝心地はイマイチのところがありましたが、スパイクは本当にまっ平らになるのでとてもラクですね。おまけに今回、娘たちが小さい頃に使用していた古いダブルの敷布団を探しだし、タイヤハウスの出っ張り部分の綿をカットして、キャンプ用の敷マットもセットするなど、急遽ながらも万全のベッドメイキング。2人とも爆睡したのはいうまでもありません。
リヤサイドの収納スぺースには、洗面用道具や妻の化粧品などこまごましたものを収納しました。また、メガネや腕時計、携帯電話など、前車では車内のここかしこに置いて「何処にいったか分からない」ということがよくありましたが、スパイクでは一箇所にまとめて置けてとても重宝しまたね。
ちなみに旅の途中では、このクルマへの注目度を感じました。SAで見られたり、高速で並走したモビリオ スパイクオーナーからの「熱い視線」が痛かったですね(声かけしてほしかったなー)。
決定の決め手!
実はもう一台、Honda車(ステップバン/1973年式)を所有しており、今でも現役で27年間乗り続けています。家じゅうの全てのモノよりも長く付き合っている、私の宝物です。これにバイク(1979年式)1台と、私と娘のスクーターも併せて、今回の乗り換えで5台全てがHondaになりました。Hondaは、ユーザーと同じ目線に立って研究開発を行ない、「楽しくなければ、速くなければHondaじゃない」的なところが大好きです。
今回のフリード スパイクは実車を見ることなく資料だけでの決断でしたが、希望をすべてクリアするとともに、フリードの派生モデルなので、エンジン、ボディ、メカニズムとも既に完成済みで「いいクルマに違いない」との思いから、私の中ではほぼ即決状態でした。反転フロアポードとサイドのビルトインテーブルには感心しましたね。実際に車中泊をする人の意見や要望を聞いて、「おそらく開発者も何回も寝たんだろうな」と推察できるほど、楽しいクルマ作りがされたのではと思いました。
ほぼ毎日通勤で使用することとなる妻も、「フロントマスクはフリードよりかっこいいね」「どっこいしょ、って乗らんでいいのね」「娘の自転車も載せれるからいいね」と好印象。二人とも、色はクールターコイズ・メタリックで即一致しました。
今後は、妻の毎日の通勤や買い物、娘の送り迎え、両親宅への往来、そして最大の楽しみである「車中泊の長距離旅」にと、スパイク君を酷使していくことになりますが、我が家族の成長と夫婦の旅趣味に、末長く付き合ってほしいと思っています。