選出の心
全く取り合ってくれないご家族にクルマ購入を納得させるための唯一の手段、それは「ひたすら思い続ける」ことなのでしょうか…ともぐずさんの投稿を拝見して、そんな感想を持ちました。グッドタイミングできっかけとなるチラシが舞い込んだのは、ともぐずさんの一途な恋心がチャンスを呼び込んだからなのでしょう。お送りいただいたミニカー、チョロQ、プラモデルの写真からも、フィットへの深い深い愛情が感じられました。こんなに愛情を注がれているフィットも大 HAPPYなはず!これからも末永く愛してくださいね。ともぐずさん、おめでとうございました!
これは自分のために作られた車だっ!
「フィットが欲しい!」と思ったのはもう半年以上も前のこと。趣味のバンドでキーボードを担当する私は、練習の度に2台のシンセ(総重量40kg超!)を持っていかなければなりません。当時乗っていたクルマは室内がとても狭く、助手席を後ろいっぱいに倒して前のドアから長尺(165cm!)の重たいシンセをなんとか取り回して積み込むありさま。そこで「とにかく長尺のシンセが積めて、それでいてコンパクトなクルマ」−などという相反する条件でインターネットにて検索をしていたのですが、Hondaのホームページでフィットを見つけたとき、「これはスゴいっ!まさに自分のために作られたクルマだっ!」と思いました。キビキビした雰囲気のスタイルもとても気に入ってしまい、早速カタログを取り寄せて、毎晩飽きもせずに眺めていました。

折に触れ家内には「ちょっとだけ見ない?ほら、ラゲッジルームがフラットになるんだよ。スゴいでしょ?旅行のときも楽だよね?」「乗るとしたらどの色がいい?」など、カタログを見せたりホームページを見せたりしてフィットの良さをアピールしていましたが、「ふ〜ん」と言うだけで全く当事者意識なし。それもそのはず、当時のクルマは去年の11月に車検を通したばかりで、さらに2台目のシンセを12月に買ってもらっていたのです。バンドの練習から帰って、「はぁ〜、何回やってもあのクルマにシンセ積むのは死にそうだよ…」と同情を誘おうとしても、「好きでやってるんでしょ?」とツレない返事。どうにも埒があかないので、バンドのメンバーからメールでさりげなく「そろそろクルマ買い換えたら?」と言ってもらってもマル無視状態。それどころか「クルマを維持すること自体やめない?」などと言い始めたので、「これはタマラん…」と、しばらくはその話題を避けるようにしていました。ところが、そんな状況を見事にひっくり返してくれたのが、ある夏の土曜に舞い込んできた一枚のチラシだったのです。
チャンス到来!しかし…
「…け、決戦の時来たるっ!」―思わずそう呟いたチラシには、裏一面に箱根のロードマップが載っていて、来店すれば有名ホテルや観光スポットの招待券が当たるとのことでした。ちょうど3週間後に箱根への旅行を控えていた我が家にとっては、超ウルトラタイムリーな企画モノ!「実際にモノを見ると欲しくなる」というのは無きにしも非ずなので、「なんとかディーラーに連れ出すことさえできれば…」と密かにチャンスを伺っていた私は天にも昇る気持ちでした。しかし、ガツガツしたところを見せると警戒されてしまうと思い、その時は家内に「へぇ、こんなキャンペーンがあるんだねぇ」と冷静ぶって話しただけ。そして一週間後に「そうそう、この前の箱根のやつ、見に行ってみる?」と改めて誘いました。結果はシテヤッタリ! 旅行大好き人間の彼女は予想通り快諾、メデタく我が家は一路Hondaのディーラーへ♪彼女は「応募するだけ=見るだけ=買うつもりは全くなかった」ようですが…。

一途に想い続けた恋人(?)との対面は「…や、やっと会えたね(涙)」と、フィットを直視できないぐらい感無量モードでした。ちょうどシンセの長さと彼女の身長が同じくらいだったので、試乗より何より、まずはラゲッジルームに彼女を寝かせてサイズを確認しました。担当の方も「寝そべった方は初めてですねー」と驚かれてましたが(笑)。彼女は試乗したとき、「あれ?あれれ?アクセルが伸びるなー。エンジンのHondaってこういうことか」と思ったそうです。その割に音がとても静かだったのには二人ともびっくりしました。元々クルマの運転が好きな彼女は、すぐにフィットを気に入ってくれました。そして、二人とも一挙に「買いモード」へ突入!ところが、冷静さを装って「他のクルマも見てみようか?」と当て馬(失礼!)のつもりで試乗した競合車へ彼女がなびいてしまったのです…。
援護射撃はラブレター?
これまではT車に乗っていたので、まずはヴ○ッ○が競合車と考えていました。ラゲッジルームの大きさがフィットにかなうべくもないことはハナから計算済み(!)だったので、「やっぱりこれじゃダメだねー。チャンチャン♪」と「儀式」は終わると踏んでいました。しかし、そのディーラーにはなんと「真っ赤」なイ○トが置いてあり、とりあえず試乗してみると、T車歴の長い彼女曰く、
「全く違和感ないね」ガーン!
「イ○トなら斜めにすれば積めないこともないんじゃないの?」ガーン!ガーン!
「ほら、スピーカーも6つ付いててMDだって聴けるし、やっぱり慣れてるT車の方がいいかな?」ガーン!ガーン!ガーン!
…この思わぬ「伏兵」の出現に私は愕然としてしまいました。

T社ディーラーへ行ったのはフィットに試乗した一週間後だったのですが、その間Hondaの担当セールスマンの方からは一切連絡がありませんでした。「イ ○トショック」の動揺さめやらぬ中、「Hondaさん、やる気あんのかなぁ?」という思いで帰ってくると、郵便受けに一通の手紙が。それはHondaの担当セールスマンの方からのラブレター(?)だったのですが、下の方にフィット1.3A Fオプションミラノレッドの写真がババン(!)とあって、私はあれで完全にノックアウトされてしまいました(笑)。他社の赤は朱色っぽくて嫌なのですが、Hondaのミラノレッドは深みのある色なので、とても気に入っていたのです。
決定の決め手!
我が家の信条として「買い物は縁。予算を1円でも越えるなら縁がなかったと思って諦めよう」というのがあるのですが、今回もその決意の下、退路を断って翌日ディーラーとの最終交渉に臨みました。担当セールスマンの方が店長さんとの長い長い打ち合わせから戻ってきて「大丈夫です!」と仰って下さったときは、思わず「ほんとですか?」と聞いてしまったくらい自信がなかったし、嬉しくて信じられませんでした。伸びがあってワクワクさせるエンジンなのにとても静かなこと、燃費が良いこと、担当セールスマンの方が親身に頑張って下さったこと、など最終的な決定要因をいくつか上げることはできますが、結局は彼女が「あれだけ馬鹿みたいに欲しがっていたんだから…」と(いつもながら? いい加減あきれて?)譲歩してくれたんだと思います。 m(_ _)m

キャンペーンの結果は如何に!?

これまでクルマに対する思い入れがそれほど強くなかった私にとっては、免許取得20年にして初めて「欲しくて欲しくてたまらないぃっ!」と思ったクルマ。子供にかこつけて(?)フィットのミニカー、チョロQ、プラモデルまで買いアサってしまった辺り、少々浮かれすぎの感もありますが、ホントにHappyで満足しています。え?箱根の招待券はどうなったかって?もちろんハズれてしまいましたよ(笑)