GIORNO Crea - 1999.06

GIORNO Crea
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モジュールエンジン構造


 スクーターは、エンジン、スイングアーム、ミッション(駆動系)が一体となった構造を持っています。そのため車種による後輪の径や太さ、リアサスペンションなどの違いによって、エンジンの形状を変更する必要があります。多様なお客様のニーズに応えるためには、このことが開発や生産の制約となっていました。
  ニューエンジンはこの点を改善し、より多様なお客様のニーズに対応するため、車種の違いに応じて変更が必要なスイングアームモジュール部および、ミッションモジュール部と、変更の必要性が少ないエンジンモジュール部の3つのモジュールに分割可能な構造としました。

 部品点数が少なく、変更が容易なスイングアームモジュール部および、ミッションモジュール部を車種に応じてそれぞれ用意し、これらを共通エンジンモジュール部と組み合わせることによって、エンジンモジュール部の生産性を向上させながら、デザインや仕様が異なる車種でも搭載可能な汎用性の高いエンジンとしました。

モジュールエンジン構造

ラジエーター 一体型水冷エンジン

 スクーターは、一般的に構造上エンジンが後輪とともにサスペンションを介して上下動するため、従来、スクーターのエンジンを水冷化する場合、ラジエーター(冷却装置)の設置場所と冷却水の配管の確保が制約となっていました。
 
今回、エンジンの右外側にラジエーターを一体型で装備し、さらにその内側に取り付けた冷却ファンの送風によって効果的に冷却を行うシステムとしています。
 
また、一体型としたことで、エンジンのコンパクト化とモジュール化にも寄与しています。

ラジエーター 一体型水冷エンジン


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