スクーターは、エンジン、スイングアーム、ミッション(駆動系)が一体となった構造を持っています。そのため車種による後輪の径や太さ、リアサスペンションなどの違いによって、エンジンの形状を変更する必要があります。多様なお客様のニーズに応えるためには、このことが開発や生産の制約となっていました。
ニューエンジンはこの点を改善し、より多様なお客様のニーズに対応するため、車種の違いに応じて変更が必要なスイングアームモジュール部および、ミッションモジュール部と、変更の必要性が少ないエンジンモジュール部の3つのモジュールに分割可能な構造としました。
部品点数が少なく、変更が容易なスイングアームモジュール部および、ミッションモジュール部を車種に応じてそれぞれ用意し、これらを共通エンジンモジュール部と組み合わせることによって、エンジンモジュール部の生産性を向上させながら、デザインや仕様が異なる車種でも搭載可能な汎用性の高いエンジンとしました。