Honda プログレッシブ ステアリング ダンパー(2)


[CRF450R & CRF250R]

 この「Honda プログレッシブ ステアリング ダンパー」は、ハンドル操作に応じてダンパーストロークレシオを変化できるよう、筒型ダンパーをステアリングステム前方のフレーム部とハンドル操作により回動するステアリングボトムブリッジの間に取り付けました。これにより、舵角が0°の場合は減衰トルクの発生がなく、舵角が大きくなるにしたがってダンパーストロークが大きくなることで、減衰トルクが滑らかに増加する特性を実現できました。
 またダンパーには伸び側と、それを戻す圧側の減衰力を別々に設定し、中立位置より切れる方向と、操舵されたステアリングを戻す方向の各々で最適な減衰トルクを得ることを実現。特殊なリンクを使うことなく、機構学的にプログレッシブな減衰モーメントをコントロールすることで、従来の軽快性を損なうことなく、安定性、限界性、コーナーでの接地感を高め、操舵フィールを大幅に向上し、ライダーの疲労軽減にも寄与しています。システムトータルの重量は188gと非常に軽量なものとしています。





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