はじめに


 世界中で高い人気を集めているモトクロスは、2000年に4ストロークエンジンを使用できるようレギュレーションが改定され、以来Hondaは環境にやさしい4ストロークエンジン搭載モデルを実戦投入し、各地のレースで優れた戦績を残してきました。
 2006年AMAスーパークロス・ライトクラスにおいては、AHMチーム・ホンダ・レッド・ライダーズのデビ・ミルサップス選手がCRF250Rに乗り、7戦中4戦で優勝、2位3回という成績でチャンピオンを獲得。おなじく全日本モトクロス選手権では、TEAM HRCの熱田孝高選手がCRF450Rでシリーズ全20ヒート中11勝を挙げ、チャンピオンを獲得しています。今シーズンの全日本モトクロス選手権においても、IA1クラスではTEAM HRCの熱田孝高選手がポイントランキング2位、チームメイトの増田一将選手が3位に、IA2クラスでは同じくTEAM HRCの平田優選手が2位につけており、ともにチャンピオンの期待がかかっています(第7戦終了時点)。
 今回Hondaは、CRF450R/250Rにおいて、2004年AMAスーパークロス第5戦から実戦投入、2006年からは全てのHRCモトクロスワークスマシンに搭載し、実戦でその性能を証明してきた「Honda プログレッシブ ステアリング ダンパー」を採用するとともに、フレームを新設計とし前後サスペンションのセッティングを変更することで戦闘力向上を図りました。またCRF250Rにおいては、エンジンの細部を見直すことで、全域に渡って出力特性の向上も実現しています。
 このモデルチェンジにより、Honda CRFシリーズが世界のレースシーンにおいてさらなる活躍を見せ、新たな評価を得られるものと期待しています。


CRF450R

CRF250R


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