開発コンセプト


 歴代CBRの流れをくむ基本的なイメージはそのままに、さらにシャープな印象を持ったCBR954RR。従来モデル(輸出仕様車:2000年モデル)を基本とし、さらに洗練させたCBR954RRでは、スタイリング、エンジン、シャシーの根本的な変更が行われ、誰もがライディングを楽しめる性能を実現すると同時に、いままで以上にアグレッシブで、レスポンスに優れたパフォーマンスを実現しています。

CBR954RRでは以下のような目標を設定しました。

ボアの1mm拡大、圧縮比を11.3から11.5に上げることで、トルクの向上および、高速域のシャープ感の実現。
低・中回転域におけるエンジンのレスポンスの向上。
どのパワーバンドでもよりトルクフルなパフォーマンスを発揮させ、ローエンドからトップエンドまでより シャープなパワーデリバリーの実現。
軽量化によるパワーウエイトレシオの大幅な向上。
自由度が高いハンドリングの追求。

 ご存じのように、最高速や最高出力もパフォーマンスにおける重要な要素ではあるものの、それだけでは究極のスーパースポーツライディングの楽しさは得られるものではありません。ライディングの楽しさを実現するのは、エンジンのパワーからハンドリングのレスポンス、シートポジションの快適さ、そしてマシンの動きすべてから感じられる信頼感をも含めた完成車パッケージのトータルバランスです。CBR954RRが目標としたものは、この点の妥協のない追求にあります。ほんの少し走らせコーナーをいくつか回っただけで感じられる快適なコントロール性と、優れたパフォーマンスの高度な融合。それこそがCBR954RRの目指したものです。


この写真はテストライダーによるサーキット走行を撮影したものです。
(輸出仕様車)



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