パワーユニット(6)


■アシストスリッパークラッチ
 軽くてスムーズなクラッチ操作で走りのパフォーマンスを実現し、同時にライダーの負担を和らげるために、機械式のアシストスリッパークラッチを新たに採用しました。これは、加速時などクラッチにより大きな伝達容量を必要としている時には、クラッチ容量をアシストすることで、強大なクラッチスプリングを必要とせず、より軽いクラッチ操作とスムーズなシフトチェンジが可能となり、また減速時など過大なバックトルク(エンジンブレーキ)が発生した場合には、これを緩和するようにした機械式の機構です。今回はレバーフィーリングの最適化のために、クラッチの作動をワイヤー式に変更しました。
 この機構は2006年にMotoGPマシンRC211Vに採用され、世界チャンピオン獲得に多大な貢献を果たしました。







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