制動系は「全速度域で安定感があるブレーキ」をテーマに開発を進めました。
具体的には、フロントに大径φ310mmのフローティングディスクを採用し、高剛性の対向4ポットキャリパーと焼結パッドを組み合わせて採用することで、高効力とコントロール性を両立させ、様々な走行条件で安定感の高い制動フィーリングとしています。 |
今回、リアタイヤに大きな接地面積を確保しているため、リアブレーキにおいては、高減速Gが得られる反面、制動系への大きな負担をどう解消するかがテーマとなりました。
そしてその結果、大径φ276mmのディスクプレートと、高剛性対向2ポットキャリパーに焼結パッドを組み合わせ下引きで装備することで、極太のマフラーとステップホルダーからの風の流れの影響を極力避ける配置とし、温度変化に対して有効かつ安定した制動力が得られるシステムを実現しました。
新設計のキャリパーは、トルクリンクをスイングアームに締結し、キャリパーとリンクの結合部には、結合剛性とメンテナンス性に配慮しピロボールを採用しています。 |
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