フロントサスペンションは、インナチューブ径φ41mmを持ち、130mmのストローク量を確保した、テーパーフリーバルブ付のテレスコピック・タイプを採用し、ソフトでコシのある乗り心地とスポーツ走行時の接地感を高次元で両立させています。
アクスル締結部は、片側をスリ割り一体式として剛性を高めることで、操縦フィーリングの向上に寄与させています。また、トップ/ボトムブリッジも最適な剛性を確保するために専用設計とし、幅広い走行条件でも優れたハンドリング特性を発揮します。
リアサスペンションは、120mmのアクスルトラベルを持つピストン径φ40mmの分離加圧式ダンパー部に、H.M.A.S.(ホンダ・マルチアクション・システム)を組み合わせて採用しています。セッティングもピストンスピード全域に気を配った設定としています。
フロント/リアホイールは、VTRの個性を表現し機能的な車体デザインとのマッチングを図った5本スポークの専用デザインとしました。
スポーク部の断面形状はI字型やS字型に対して断面係数を大きく設定可能なZ字型とし、剛性および強度と軽量化の両立を図り、クラス最軽量レベルを実現しました。
前後タイヤは、スタンダードロードスポーツとして乗り心地とスポーツ性を両立し、雨天時の走行にも配慮したトレッドパターンを採用しています。タイヤサイズは流通性に配慮しフロント110/70-17 53S、リア140/70-17 66Sを採用しています。
フロント・リアともに、ピンスライドタイプのシングルキャリパーにコントロール性と耐久性、対候性に優れたセミメタルパッドを組み合わせて採用しています。
このキャリパーには超軽量小型ブラケットを採用し、車両重量の低減に寄与するとともに、アルマイト色を外面に施し、素材感のある表面処理としています。
フロントディスクは、軽量化を図りφ296mm×t4.5mmの5ピンフローティングディスクを新設計しました。このディスクプレートは、従来モデルに比べ、軽量化を実現しながらスポーク部のデザインをシンプルで力強いものとしています。また、リアディスクプレートにはφ220mm×t5mmの小径ディスクを採用しています。
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