吸気系は、エンジンの要求吸入量に対し常に適切な混合気を供給し、リニアなスロットルレスポンスを実現するφ32mmVD型キャブレターを、大容量エアークリーナーと組み合わせて採用しています。これによって、低・中回転域の豊かなトルク感と高回転域のスムーズな吹け上がり感を両立させています。
また今回、前後気筒のエアーファンネルをそれぞれの気筒の燃焼に最適な長さに設定することで、燃焼効率と燃費の向上を図っています。 それらの結果、40.0km/L(60km/h定地走行テスト値)という優れた燃料消費率を実現し、13Lのフューエルタンク容量とあいまって、ロングツーリング時の利便性を高めています。
エアクリーナーケースは、6.1Lの大容量を確保し、V型エンジンの中央上方部に配置することで抵抗の少ないストレートな吸気を可能としています。今回、ケースの内部構造を見直すことで、ダイレクトなスロットルレスポンスを実現し、全回転域で扱い易さとスポーツ性を両立しています。
フレームヘッドパイプ後方に配置したラジエター冷却水のリザーバータンクは、本来の予備タンクとしての機能の他に、エアークリーナーの吸気ダクトに対してフレッシュエアーによる動圧影響のコントロール機能および、走行時のキャブレター温度の安定化のための隔壁機能等、複数の機能を持たせています。