VF750 SABRE MAGNA - 1982.03

VF750 SABRE MAGNA
VF750 SABRE MAGNA
 
開発のねらい

2輪車史上初の水冷V4エンジン、独創のメカトロニクスを搭載。軽量、スリム、そして乗用車感覚の快適な走り味と静粛性…モーターサイクルの未来を見とおすホンダの世界戦略車です。

  モーターサイクルの歴史にいま、大きなエポックメイキングが起きます。
ホンダが世界戦略車として開発した国内の頂点をめざした《ザ・プレステージ》ビッグバイクです。

ホンダのエンジンの歴史がいまここに結実。

モーターサイクルに要求されるエンジンは、より高出力で、小型で、幅の狭いことだといえます。長年にわたってモーターサイクル・エンジンを追求してきたホンダは、この三つの要素を、きわめて高いレベルで満足させた水冷90度V4エンジンを完成させました。もともと、V型エンジンはホンダの得意とするところ。1963年の4輪レーサー12気筒1.5L・F-1エンジンから始まり、3L・F-I、2L6気筒・F-II、2輪レーサーNR500にいたるホンダのV型エンジンの技術と長い歴史が、いまここに結実したのです。
 
  高出力を得るための、DOHC4 気筒16バルブ。
一次振動を“0”にする、90度V型配置。
コンパクト化と高吸入効率を得るために開発された世界初のスラント型4連キャブレター
水冷方式により、高圧縮比(10.5)を実現
 
これらによって、リッター100馬力を越えるハイパワーと中・低速でのビッグトルクを引き出したのです。
さらに、エンジンと一体に組み込まれた油圧作動クラッチと自動カムチェンテンショナーとが相まってメンテナンスフリーとなっています。
また、きわめて軽量・コンパクトであるために、シャフトドライブ機構を組み込みながらも、750ccエンジンの中では最も軽いパワーユニットとすることができました。

VF750 SABRE

ホンダ独創の《メカトロニクス》を採用。
名実ともに《ザ・プレステイジ・ツアラー》にふさわしい先進装備です。
(セイバー)

「より快適で、所有する誇りを感じる最高級バイク」をめざして開発チームは、現代の先端をゆくエレクトロニクスとメカニズムの結合《メカトロニクス》を開発し、随所に投入。ライダーとマシンのより高度な融合をめざした最も新しいヒューマンテクノロジーです。
 
  絵図の点滅で異常個所を警告するデジタル表示のワーニングシステム。
エレクトロニクスで作動するケーブルレスのスピードメーターとタコメーター。
液晶表示方式によるデジタル時計、トリップメーター、水温計、フューエルメーター、そしてギアポジション表示。
光ファイバーを採用した、盗難防止装置など、モーターサイクルの新世紀を拓くテクノロジーです。
 
 
  より快適で、スムーズな乗り味の徹底追求—
コンピュータ解析をフルに導入し、専用設計の新ダブルクレードルフレームを完成。
 
足まわりは、プロリンク・リアサスペンション(セイバー)、シャフトドライブ、スタビライザー、デュアルピストンキャリパー…など定評のメカニズムに磨きをかけ、乗用車のような快適な乗り味を生みだしています。

VF750 MAGNA




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