Shadow AERO - 1998.03

Shadow AERO
Shadow AERO
 
パワーユニット

 パワーユニットは、低・中回転域で太いトルクを発揮する水冷4サイクル・OHC・3バルブ・45°V型2気筒1099cm3エンジンを採用。
 Shadow American Classic Edition(以降Shadow A.C.E.)に対し、排気系の容量アップ(3.8L→5.0L)と新構造の採用などで、トルクで0.5kgmアップ、出力で7PS向上させました。(国内仕様での比較)
 また、ミッションについてもファイナルレシオで6%下げることでローレシオ化するとともに、トップギアについてもさらに約2%ローレシオ化することによって、より扱い易いギア比としています。
 さらに、Shadow A.C.E.と同様のバルブと、タペットのクリアランス調整を簡便化する自動油圧式バルブ・クリアランス・アジャスターおよび、オートカムチェーンテンショナーを採用。さらに、優れた始動性を発揮する1シリンダーあたり2本のスパークプラグの配置、同軸クランクシャフトの採用、エンジンのラバー・マウントの採用等、Vツインエンジンの鼓動感をライダーに心地良く伝えるパワーユニットとしています。

出力特性比較 車速線図
出力特性比較車速線図


排気システム
 排気システムは、低・中回転域でのトルク向上を図るため、前後シリンダーからのエキゾーストパイプ管長をShadow A.C.E.に比べ、前後合わせて約250mm延長するとともに、2本のエキゾーストパイプの前後管長差を減少させる様にマフラー内インナーパイプ長を設定しました。そして低く太いマフラーの内部を前後で、フロント用とリア用に独立させ、1気筒ごとの鼓動とVツインエンジン独特の息吹を感じる排気音を表現しました。また、前後の室をアウターパイプで連通させ、それぞれのボリュームを利用させることで性能向上を図っています。
 さらに国内仕様においては、キャブレターにスロットルセンサーを装備し、パーシャル進角を採用することでパーシャル時における点火時期の最適化を図るとともに、優れたトルク特性を実現しました。

マフラー構造概念
マフラー構造概念


吸排気音周波数特性比較
吸排気音周波数特性比較


Shadow A.C.E. Shadow AERO
点火時期特性



← 前ページへ--- 目次へ--- 次のページへ →