JADE - 1991.03

JADE
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はじめに

 軽二輪市場は、'90年およそ166千台の規模を維持しましたが、'80年からの10年の全体推移を見ますと、'83年まで急成長を遂げ、それ以降は、'87年と'88年のピークを除けば、17万台前後の安定した届出台数で推移しています。
 これは、250ccならではの軽量性や経済性などに加え、高速道路走行でも自動二輪と同等の扱いを受けるという日本の社会が生み出したジャストサイズ・モーターサイクルとも言えます。このような背景のもとで、ロードスポーツをはじめ、2ストローク&4ストロークのスーパースポーツ、オン/オフモデル、アメリカンなど、軽二輪の特性を活かした多種多様なバリエーションが市場に参入。そして今、ライフギアとして、あるいは生活をエンジョイするためのツールとして、様々なライフスタイルにマッチする一層重要な道具になりつつあります。
 カテゴリー別の届出台数を見ますと、'87年、'88年は、CBR250RやFZR250Rに代表される4ストロークのスーパースポーツに人気が集中した結果、軽二輪全体で20万台を超える市場となったものの、以降は、VT250シリーズやバンデッドなどロードスポーツの届出台数が増加、'90年には軽二輪全体の約24%を占めると同時に前年比で約160%の実績を上げるに至りました。
 本年は、各社のインライン4・ネイキッドモデルの新機種が出揃うなど、この傾向は続くものと見られ、スポーツ性と幅広い使い勝手を兼ね備えたシンプルなロードスポーツを好む層が一層拡大することが予想されます。
 「ホンダJADE」は、このような要望に応え、バイクの持つ普遍的な魅力を前面に押し出し、幅広い方々に走ることの爽快さと楽しさを味わっていただける、「新・定番ロードスポーツ」です。

軽二輪カテゴリー別届出数推移   軽二輪カテゴリー別構成比推移
軽二輪カテゴリー別届出数推移   軽二輪カテゴリー別構成比推移



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