CRM250R - 1991.03

CRM250R
CRM250R
 

はじめに


 軽二輪市場は、昨年およそ166千台の規模を維持し、対前年比で94.4%とやや減少したものの、国内のスポーツバイク需要の大きな中心となっています。ランドスポーツ・カテゴリーは、XLRシリーズやセローなど4サイクルモデルの好調に加え、CRM250RやKDX200SRなど2サイクルモデルの急伸長によって、年間およそ41千台、軽二輪届出台数中の構成比を約25%へと拡大し、軽二輪の4台に1台をランドスポーツが占めました。
 本年もランドスポーツのカテゴリーは、各社の魅力ある新機種の投入や、アウトドアスポーツ志向の高まりなどに支えられ、好調に推移するものと予測されます。また、ランドスポーツは、シンプルで軽量・スリムな本来の特性を活かし、日常の市街地走行から一般的なツーリング、林道ツーリングまで、幅広く愛用されています。
 さて、1989年4月に発売いたしましたCRM250Rは、250ccならではの豪快な走りを求めるマニア度の高いオフロードファンに支えられ、たいへん好評を得てきました。また、それと同時に、近年身近なモータースポーツとしてますます盛んになっているエンデューロ走行でのポテンシャル向上を求める声も一層高まりつつあります。
 ニュー・CRM250Rは、このような背景を踏まえ、スタイリングパーツはそのままに性能・機能にかかわる部位を一新し、より幅広いフィールドでスポーツ性の高い操縦フィーリングを味わえるとともに、エンデューロ走行での高い走破性をあわせもつ高純度なプロスペック・モデルです。



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