CBR250RR
CBR250RR
 
スーパー・レスポンス・エンジン

(2) 新設計の吸気系/排気系

 スロットル操作に対し素早く忠実に反応するレスポンス性を一層向上させるため吸・排気系を一新。吸気慣性と排気脈動効果を最大限に発揮させ、より幅広い回転域で安定した体積効率を実現しています。


さらに進化したバッフル・プレート付エアクリーナー


   新設計の大容量(5.3L)エアクリーナーは、ケース内にバッフル・プレートを設け、中・低回転域での吸気脈動効果を高め、吸入効率の向上を図るとともに、心地よい吸気音を演出しています。
 この原理は、ケース内に設けた隔壁の位置と通気穴の口径(φ62×2)を工夫・バランスさせることで、吸・排気バルブのオーバーラップ時に、狙った回転域でケース内に共鳴を発生させて内圧を高め、不等長エアファンネルの効果と相まって、より幅広い回転域で吸入効率を向上させるものです。

エアクリーナー
エアクリーナー

吸気音周波数分析   バッフルプレートの効果
吸気音周波数分析   バッフルプレートの効果

VP型フラットバルブ・キャブレター


   従来の丸型バキュームピストンからT型バキュームピストンへ変更し、吸入抵抗の低減をはかり低回転から高回転域までストレスなく混合気を供給。この結果、俊敏なスロットルレスポンスと中・低速域での出力特性の向上を実現しています。

NEW スラントCVキャブレター
NEW スラントCVキャブレター

現行 CBR250R   NEW CBR250RR
現行 CBR250R   NEW CBR250RR

〈VP型フラットバルブ・キャブレターの基本特性〉

1. 丸型バキュームピストン(以下VP)に較べ吸気管形状がよりスムーズ(縦断面=ロート状、横断面=円状)にでき、吸気慣性力を高められるとともに吸気乱流の発生につながるデッド・ボリュームも極小化でき、より幅広い回転域で吸入効率を高められます。
この結果、メインボアの小径化(φ32mm→φ30.5mm)が可能となり、吸気流速をアップすることによって、吸気慣性力を一段と高められます。
2. VPの底部面積を小さくでき、VP底部に働く負圧力(リフトの妨げとなる下向きの力)の影響を低減。同時にダイヤフラム下部に別体式のミニエアクリーナーを経由した空気(大気圧)を直接導入する大気解放型をあわせて採用することによって、スロットル操作に対するVPの追従性を大幅に向上できます。
3. 吸入通路が短かくできる基本構造にくわえ、4個のキャブレター間を2本のコネクティング(通し)ボルトで結合することなどによって、同調タフネスを向上させるとともに一段とシンプルでコンパクトなキャブレターAssy.となります。


キャブレター吸入ボア断面比較
キャブレター吸入ボア断面比較




前ページへ 前ページへ前ページへ 目次へ次のページへ 次のページへ 次のページへ