CBR1100XX - 1996

CBR1100XX
CBR1100XX
 

電装系



新設計デュアルヘッドライト
ヘッドライト投光エリア比較(8lux)
CBR1100XXとCBR1000Fのヘッドライト投光エリア比較(8lux)
 CBR1100XX Super Blackbirdの卓越したエアロダイナミクスを実現させるため、ヘッドライトは“ピック・ア・バック”スタイルと呼ばれる新形状のデュアルヘッドライトを新たに開発しました。
 この“ピック・ア・バック”スタイルは、ロービームユニットがハイビームユニットの直上やや後ろにレイアウトされているのが特徴で、この構造によってCBR1100XX Super Blackbird独特のフロントセクションと完全にフラッシュサーフェス化された形状が可能になるとともに、照射面積、照度ともに世界最高のスペックを発揮しています。

ピック・ア・バックデザイン、ニュー・ヘッドライトシステム
 CBR1100XX Super Blackbirdの小型・砲弾イメージのカウリング形状を可能としたのが「ピック・ア・バック」デザインの革新的なヘッドライトシステムです。
 ニュー・ヘッドライトシステムは、独立型のロー/ハイビーム・ユニットに単一フィラメントの55WH7バルブを採用。また、ハイビームユニットのフロントベースは、スモールランプを一体化させた構造としています。一般的に、現行モデルのヘッドライトは照射面積調整用にレンズ面にカットを施していました。このため、これらのヘッドライトでは、カットの施された分厚いレンズによって、照度が大きく低下していたのが普通でした。CBR1100XX Super Blackbirdの新型ヘッドライトでは、コンピュータでデザインされたパターンによって効果的にバルブの光を前方に照射する、フリーフォーム多重曲面リフレクターを採用しています。これによって、照射レンジが長く広くなるとともに、バルブの光を高効率で利用できるため、出力が一定の場合、従来のシングルまたはダブルヘッドライトの約2倍の照度を実現しています。さらに、ロービームリフレクター基面の小さなリブによって光の上方拡散を防止し、霧中などでライダーが感じるグレアを最小限に防止しています。

軽量一体型インストルメントパネル
インストルメントパネル インストルメントパネルは軽量コンパクトな一体型電子制御メーターパネルとし、俊敏なエンジンレスポンスにも正確に反応する電子式タコメーターとともに、メインシャフトに接続された電子センサーによって、330km/hまで表示可能な電子式スピードメーターを配しています。
 さらにLED(発光ダイオード)残量警告灯付燃料計とLCD(液晶ディスプレイ)クロックを一体型パネル内に採用するとともに、新しい欧州安全基準に沿って、すべてのインジケーターランプの表示を欧州統一規格のイラスト表示としています。

ミラー一体型フロントウィンカー
 フロントウィンカーのレイアウトは、NRと同様のバックミラー一体型を採用。細かな箇所にも空気抵抗の低減と最高速の向上に寄与するばかりではなく、高く、幅広い位置にフロントウィンカーが配置されることとなり、被視認性の向上に重要な貢献をしています。


← 前ページへ --- 目次へ --- 次のページへ →