CBR1100XX - 1996

CBR1100XX
CBR1100XX
 

開発の狙い



 CBR1100XX Super Blackbirdの開発にあたっては、CBR600FやCBR900RRの開発で得られた経験とノウハウを活かしながらも、ただ単にパワーや最高速度のみを追求するのではなく、高性能と高品質を巧みに融合させた世界最高性能のスーパースポーツの具現化を目指しプロジェクトをスタートさせました。ホンダの考える世界最高性能のスーパースポーツに求められる性能とは、下記の3点に集約されます。

1. 絶対的な動力性能
いかなる速度域でも、いかなるエンジン回転域でも豪快で充分なパワーを発揮できること

2. 機動力の高いシャープなハンドリング
大排気量車でありながらも、軽快なハンドリング特性と、高い操縦安定性を実現すること

3. 優れた居住性
CBR1100XX Super Blackbirdの世界最高性能を快適に楽しめること

 そして、具体的な開発にあたっては世界最高性能のスーパースポーツにふさわしいしいマシンとして、次の10項目を開発目標として設定しました。

 

1.

空力性能と動力性能の高さが瞬時に感じられるデザインを持つこと

2.

感動を呼ぶ加速性能を有すること

3.

高速クルージングでもスムーズかつ安定したコントロール性を有すること

4.

ミドルクラスマシンに匹敵するシャープかつコントローラブルなハンドリング特性を有すること

5.

先進のDual Combined Brake Systemを採用し、高速走行性能に必要十分かつコントロールしやすいブレーキシステムを有すること

6.

新開発のデュアル・シャフト・バランサーを採用し、どの回転域でも上質な振動フィーリングとすること

7.

絶妙のウインドコントロールによって、高速走行時の卓越した快適性を有すること

8.

使うほどに、走り込むほどに誇りが持て愛着の湧く造り込みをしていること

9.

夜間走行においても最大限の視界を確保し、高い安心感が得られる灯火系を有すること

10.

量産バイク史上最速であること


 そして、長い開発期間を経て、これらすべての条件をクリアしたCBR1100XX Super Blackbirdは、量産市販車として世界最高レベルのパフォーマンス性と、軽快かつ正確なハンドリング性、リッタークラスのスーパースポーツとして比類無き全方位的快適性を実現するとともに、世界最高のトップスピードと加速性能をも実現し、ホンダが目指した世界最高性能のスーパースポーツが具現化されました。


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