CB400 SUPER FOUR 1992.04 - 1992.04

CB400 SUPER FOUR 1992.04
CB400 SUPER FOUR 1992.04
 
パワーユニット

 CBの伝統を受け継ぐパワーユニットには、「CB-1」で熟成された水冷・直列4気筒をベースに大幅な変更を行うとともに、エンジン自体にも機能美が感じられるような造形とし、エンジンのメカニカル音にも感動性能を追求しました。
 つや消しのブラックメタリック塗装が施されたシリンダーや、クランクケースなどの基本構成部に、高い質感のバフ仕上げのヘッドカバー、クラッチカバーや、スピンバフ加工されたジェネレーターカバーを装着。独特の光沢を持つオールステンレス製エキゾーストパイプなどと相まって、モーターサイクルを所有する喜びのひとつである“見て”“磨いて”などの、マシンと人のコミュニケーションを十分に満足させる、秘めたる感動性能を有する仕上げとなっています。

 具体的にエンジンに要求される感動性能とは、低速スムーズ&高速パワフルなエンジン出力特性と、余裕を感じさせるエンジン音と考えました。そのために、吸気系、バルブタイミング、クランク系の慣性マスについての変更を行うことにより、ライダーの意図するエンジンレスポンスを発揮させると同時に、トルクフルでスロットルリニアリティにすぐれた出力特性も両立させ、低速スムーズ、高速パワフルという自然な出力特性が得られました。

 吸気系については、ポート角度を従来の33°から5°に変更させることによって、管長を33mm短縮させることが可能となり、さらにポート径をφ29mmからφ26mmに変更し、吸気流速を大幅に高め、フラットバルブのNEWスラントCVキャブレターや、容量5.5Lのエアクリーナーの採用と相まって吸入効率を一段と向上させました。


  吸気ポート比較図
パワーユニット   吸気ポート比較図

 さらに、NEWスラントCVキャブレターは、従来の丸型バキュームピストンからT型バキュームピストンへと変更し、吸入抵抗の低減を図り、低回転から高回転域までストレスなく混合気を供給し、俊敏なスロットルレスポンスと、中・低速域での出力特性の向上を実現しています。

NEWスラントCVキャブレター

NEWスラントCVキャブレター

キャブレター吸入ボア断面比較

キャブレター吸入ボア断面比較




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