CB250RS - 1980.03

CB250RS
CB250RS
 
サービスマニュアル

項 目 内      容
高出力を生み出す4バルブ、2エキゾースト

1気筒に吸入弁2ケ、排気弁2ケの4バルブ方式です。バルブ全体の面積が増加するので吸入及び排気の効率が向上され、また、1ケのバルブ径が小さく重量が軽くなるので、高速回転域でのバルブ追従が良くなっています。エキゾーストは各々の排気バルブにエキゾーストパイプを設け、排気ガスの流れを良くし、併せてシリンダーヘッドの冷却性を向上させています。

燃焼室はペントルーフ型(屋根型)でスパークプラグを中央に配し燃焼効率を上げています。

4バルブ、2エキゾースト

単気筒エンジン特有の振動を軽減するバランサー 単気筒エンジンの振動を軽減して、乗車フィーリングを向上させ、ライダーの疲労を減少させます。
また、振動の軽減により各部の応力を減少させる事ができるので、車体の軽量化が可能となりました。

バランサー

エンジンの振動源はピストン、コンロッドが往復する時に発生する往復運動部分の慣性力です。この慣性力を軽減する方法として、一般にはクランクウエイトを取付けることにより、その遠心力で慣性力の一次成分(クランク1回転を1周期とする成分)をキャンセルさせています。しかしその為、クランクウエイトの横方向の振動が新たに発生します。この横方向の遠心力を含めて、エンジンの慣性力を消すのがバランサーです。
バランサー バランサー
ピストン自体の上方向に働く慣性力(100%)はクランクウェイトの下向き慣性力により打消され、残り50%となる。これが25%バランサー2個の下向き慣性力で打消されるので、全体としてアンバランス慣性力は0となる。
バランサー
バランサー
2)と同様クランクウェイトの慣性力はバランサーにより打消される。ピストン自体の慣性力はこの位置では0である。
バランサー
この場合ピストンの上下方向の慣性力は0であるが、クランクウェイトの慣性力(50%)が水平方向に働いている。従って25%バランサー2個により反対方向に50%働かせればアンバランス慣性力は差引き0となる。
バランサー
ピストン自体の慣性力は100%下方向にある。クランクウェイトの慣性力により打消された残り50%のアンバランスは上死点の場合と同様にバランサーにより打消される。
バランサー バランサー




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