CB1000 SUPER FOUR - 1994.07

CB1000 SUPER FOUR
CB1000 SUPER FOUR
 
ハンドリング

 従来モデルで好評の、トラクションの増減による旋回力コントロールを容易にしたハンドリングのポテンシャルをより引出しやすくするため、リアサスペンションには、従来のコイルスプリングのイニシャルプリロード調整機構(5段階)に加え、圧側・伸び側それぞれに各4段階の減衰力可変機構を装備したリザーバータンク付き分離加圧式倒立ダンパーを採用しました。
 これによって、各ライダーの体重、ライディングコンセプト(走り方、ライディングのクセや好み)等に合わせた、サスペンションセッティングが可能となりました。

ダンピングフォース アジャスト マップと指針減衰力特性比較図
ダンピングフォース 減衰力特性比較図


サスペンション1

サスペンション2


 さらに、リアにハイグリップコンパウンドタイヤを新たに装着することによって、旋回時や制動時のグリップ力を高めるとともに、加・減速時のトラクションを大幅に向上させました。これらによって、車体姿勢の変化、トラクションの増減による、リアタイヤの発生力をより有効に旋回力として路面に伝えることができる足廻りとなり、さらなる《操り、征服する感動》を実現しました。

 また、「CB1000 SUPER FOUR・T2」にステアリングマウントしたビキニカウルは、ヘッドライト両端に設けたエア・ストリーミングダクトによって効果的な整流効果を発揮し、スタンダードタイプの「CB1000 SUPER FOUR」の優れたハンドリング特性を損なうことなく、高いウィンドプロテクションの機能を有する優れた空力特性を実現しています。

ライト

 ビッグバイクの動力性能を支える余裕の制動効力を確保するため、フロントブレーキには、RVF/RC45タイプの12本フローティングピン仕様のφ310mm×t5のディスクプレートを新たに採用し、異径4ポット対向ピストンキャリパーを組み合わせたフロントダブルディスクブレーキとすることで、ハードな使用条件下での耐熱性を向上させ、制動効力の安定化を図りました。

フロントブレーキ




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