FACT BOOK
STREAM
STREAM 2006.7.13
Motion Package | Space
隅々までくつろぎと仕立ての質にこだわった、居心地のよい空間。
骨格構造から美しさを求め、数値では測れないくつろぎを追求した、緻密な空間設計。
低全高でありながら、7名がゆとりをもって乗車できる空間を確保したうえで、数値以上のくつろぎ感を追求しました。そのために、ホイールベースの20mm延長とペダルレイアウトの調整により、2列目/3列目席のタンデムディスタンスを30mm拡大して3列目空間を広げたうえで、隅々までフラットで無駄のないフロアを目指し、フロア骨格を徹底的に見直しました。まず、サイドシルを横長断面から縦長断面にし、1列目と2列目のフロア幅を20mm拡大しました。3列目フロアは薄型燃料タンクの採用などによる低床化に加え、リアフレームを高強度の閉断面構造とすることで断面を小さくしてフロア幅を広げるとともに、フロアパネルをリアフレームから独立した部材とすることで左右端までのフラット化を実現。そのうえフロアトンネルもなくし、足入れスペースを大幅に広げています。さらに、フロア全体にわたって、細かな突起や傾斜も徹底的になくした完全フラットフロアとするなど、どの席に座ってもくつろげる快適空間を実現しています。
比較数値は従来モデル比 ※Honda測定値
■1列目/2列目フロア構造図
1列目/2列目フロア構造図
■3列目フロア構造説明図
3列目フロア構造説明図
スポーティな運転環境と洗練されたモダンな質感を融合した、スポーツモダン・インテリア。
インテリアデザインでは、機能的でスポーティなコクピットまわりと、仕立てのよいハイセンスな空間との融合を目指しました。コクピットまわりは、表示系を見やすく配置するとともにセンターパネルをドライバー側に向けるなど、使いやすさを追求。インストルメントパネルは内部構造をコンパクト化し、足元スペースにゆとりを持たせたうえで、助手席に面した部分にソフトな素材を採用することで、助手席乗員にやわらかな安心感をもたらします。また、全列にわたり、隅々までフラットなフロアや収納装備の使いやすさを追求し、くつろぎ感や使い勝手を向上。落ち着いた配色や上質な素材がモダンな質感を生み出しています。さらに、メーターやセンターコンソールのカップホルダーなどの各所にリング状の金属調装飾を施し、先進感を演出。ブルー照明を施すことで、夜間は昼間と異なる雰囲気を生み出します。
モダンな室内をよりスタイリッシュに演出するインテリアカラー&マテリアル。
大人の雰囲気を漂わせる洗練されたカラーをラインアップし、なおかつ機能性を考慮した素材選択を行いました。シート素材は、センター部には通気性のよいダブルラッセルを採用。サイド部は肌触りがやわらかく、しかもすべりにくいスウェード調トリコットとしています。
    ●インテリアカラー
Photo:RSZ(2.0L/FF)
Photo:RSZ(2.0L/FF)
メーカーオプション装着車
カットボディによる撮影
画面はハメコミ合成
ベージュ
シートやドアの表皮を樹脂部分に対して暗めにしたベージュ内装。フロアカーペットにはダークブラウンをコーディネイトすることで、広さを感じる明るい印象と汚れにくさをともに獲得しています。
シックブラウン
ブラックを基調にダークブラウンのファブリックを合わせ、モダンで落ち着いた雰囲気を表現しています。
ブラック(RSZ専用)
スポーティなブラック内装。シートとステアリングホイールにシルバーステッチを入れるとともに、金属調装飾を各所に配置。ブラックとシルバーのコントラストによる渋みのある引き締まったイメージとしています。
Photo:X(FF)メーカーオプション装着車 カットボディによる撮影
Photo:X(FF) メーカーオプション装着車  カットボディによる撮影
操作性に優れたコクピットまわり。
ステアリングホイールからスムーズに持ちかえられるインパネシフトを採用。シフトノブをコンパクト化し、女性でも操作しやすいサイズとしました。ステアリングホイールは、操作性や握りやすさを追求し、各部の断面形状をそれぞれ適切に設計。特に左右スポーク付近では、親指の当たる部分をくぼませることで握りやすくしています。また、適切なドライビングポジションに調整できる、ステアリングのチルト&テレスコピック機構やシートハイトアジャスターを採用しています。
Photo:RSZ(2.0L/FF) ディーラーオプション装着車 カットボディによる撮影
Photo:RSZ(2.0L/FF) ディーラーオプション装着車
カットボディによる撮影
視認性に優れ、しかも上質感のあるメーター。
大径の2眼メーターを採用。文字サイズを大きくするとともに文字色をパールホワイトとし、さらに常時点灯式とすることで視認性を高めています。メタリック色の文字盤は、金属感のあるヘアライン調デザインを施し、その周囲に金属調のリングを配置。スモールランプ点灯時には、リングの内側にブルーの間接照明が灯り、昼間と夜間で異なった上質感を演出します。また、メーター中央上部には、オド/トリップメーターや外気温、平均燃費を表示する液晶ツイントリップメーターを設置。IHCC装着車にはマルチインフォメーション・ディスプレイが備わります。
すっきりとした良好な視界を実現。
Photo:X(FF) メーカーオプション装着車薄型のブレードワイパーを採用するとともにワイパー停止位置を下げ、ボンネット後端部にすっきりと収納。また、フロントピラー後方のサブピラーを廃止し、前方や右左折時の視界を広げています。そのほか後席乗員がいないときには、2列目/3列目シートのヘッドレストを低く収めることで、良好な後方視界も確保できます。
Photo:X(FF) メーカーオプション装着車
座り心地がよく、ホールド性にも優れた1列目シート。
 
すっきりとしたデザインとしながらシートクッション、シートバックともにサイズを拡大し、サイドサポート部の張り出しを大きくするなど、座り心地とホールド性を高めました。シートクッションは長さを10mm拡大したうえで、低反発ウレタンクッションの採用や、前後方向のスプリングピッチの幅広化によって振動吸収性を大きく向上。しかもスプリングを後ろ下がりに設定するなどシート奥に自然に引き込まれる形状としました。シートバックは、25mm高く、20mm幅広くしたうえで、柔軟性のある樹脂プレートによるスプリングで支持。体格の違いや姿勢の変化に追従し、常に安定したフィット感が得られます。この構造によりシートバックを薄くできたことで、2列目席のひざまわりスペースを広げています。 
比較数値は従来モデル比 Honda測定値
シートサイズを拡大し、座り心地を向上した2列目/3列目シート。
2列目には6:4分割可倒式スライドシートを採用。シートバックを25mm高くしたほか、シートクッションのフレームまわりのレイアウトを工夫するなど細かな配慮を積み重ね、座り心地を向上しました。3列目にはリクライニング機構付の5:5分割可倒式シートを採用。シートバックを85mm高くしたうえで、シートクッションにS字型スプリングを採用し、ストローク量を増加。座り心地を大幅に向上しています。
比較数値は従来モデル比 Honda測定値
3列すべてを快適な温度に調節できる空調システム。
高性能なフルオート・エアコンディショナーを全タイプに標準装備したうえで、2列目、3列目へ効果的に風を送るアッパーベントをインストルメントパネルの中央上部に設置。室内全体を快適な温度に調節できます。
室内VOCを低減。
Hondaは、シックハウス症候群の一要因とされるホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエンなどのVOC(揮発性有機化合物)削減について独自に取り組んでいます。ストリームでは、インストルメントパネルやドアライニング、シートなどの表皮材、ドアシール用およびガラス用の接着剤、インナードアハンドルの樹脂材などを見直すことで、トルエンなどのVOC揮発量を大幅に削減。室内の臭いや刺激臭を軽減するとともに、全タイプで、VOCを厚生労働省の定めた『室内濃度指針値』以下にしています。さらに、排出ガス臭や花粉の除去性能に優れた高性能脱臭フィルターを全タイプに標準装備するなど、室内の空気質を大きく改善しています。
※VOC(揮発性有機化合物):Volatile Organic Compounds

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