S2000 - 1999.04

S2000

S2000
 

Technology #3 Body,Safety

高剛性ボディ/世界最高水準の衝突安全性能

高剛性のためのハイXボーンフレーム構造が、
全方位の衝突安全性能にも大きく寄与。
乗員および歩行者の傷害軽減にも重点を置いたGコントロール技術の導入により
世界最高水準の衝突安全性能を実現しました。


開発レビュー
S2000においては、新世代リアルオープンスポーツにふさわしい世界最高水準の衝突安全性能の実現が大きなテーマとなりました。現在ホンダは、衝突安全性能に関して、「乗員の生存空間確保」を第一として、衝突後のキャビン変形を基準とする「クルマ中心の基準」だけでなく、「人間尊重」を原点として、「乗員の傷害軽減」「歩行者の傷害軽減」といった「ひと中心の基準」にも重点を置いて衝突安全性能を追求しています。その思想がホンダの安全技術の基本となるGコントロール技術に集約されています。

Gコントロール技術は、時代に則した高い安全性能を確保するために、人への傷害軽減をめざして、衝突時に発生するさまざまな衝撃(G)をコントロールする技術です。
乗員の傷害軽減を目的とした「全方位衝突安全設計ボディ」と「乗員傷害軽減装備」、そして歩行者の傷害軽減を目的とした「歩行者傷害軽減ボディ」の3つがその柱です。

「全方位衝突安全設計ボディ」では、ハイXボーンフレーム構造や三つ又分担構造などを核にして、前面フルラップ衝突、前面オフセット衝突、側面衝突、後面衝突への対応、そして横転事故における生存空間の確保にまで配慮しています。

「乗員傷害軽減装備」では、前面衝突時の乗員のGを最適にコントロールする3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルトと両席SRSエアバッグシステム、側面衝突時の乗員のGを最適にコントロールするドア内蔵衝撃吸収パッド、頭部衝撃保護インテリアなどを採用しています。

「歩行者傷害軽減ボディ」では、万一の衝突時に生命に関わるダメージを最も受けやすい歩行者の頭部傷害の軽減に配慮しています。


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