S2000 - 1999.04

S2000

S2000
 

Technology #2 Transmission

新開発6速マニュアルトランスミッション

9,000rpmの高回転に対応しながら、独自の独立出力側減速機構により、
36mmという世界トップレベルのショートストローク化と、
ダイレクトかつ軽快なシフトフィールを両立。
さらに、エンジンのトルク特性を活かした
伸びのある加速を楽しめる6速クロスレシオを採用。
加速レスポンス向上のために
超軽量フライホイールと高剛性ドライブシャフトを採用しました。


開発レビュー
9,000rpmという高回転エンジンに対応しながら、36mmというきわめて短いシフトストロークで優れたダイレクト感、シフトするよろこびをもたらす軽快感の実現を目標に開発に取り組みました。

従来のFRのギアトレインでは、シフト荷重を大きく左右するシンクロナイザーの負荷となる等価慣性重量の低減が困難であるため、基本構造から新設計。独立出力側減速機構の開発により、低シフト荷重を構造的に実現し、世界トップレベルのショートストローク化を可能としました。

また、トランスミッションケースの綿密な振動解析により、シフトノブに伝わる振動を低減させた上でダイレクトチェンジ機構を採用し、極めて高いダイレクトフィールを実現しました。
ギアレシオの設定は、エンジンのトルク特性を活かし、低ギアでは伸びのある加速を楽しみ、高ギアでは高い動力性能を得ながらつながりのよいクロスレシオ設定としました。

ダイレクトかつ軽快なシフトフィールを実現するために、チェンジスプリングなどの細かな部品の特性にまでこだわり、徹底した開発を行いました。
 
図1.世界トップレベルのショートストローク化
ショートストローク化

図2.走行性能線図
走行性能線図


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