9,000rpmという高回転エンジンに対応しながら、36mmというきわめて短いシフトストロークで優れたダイレクト感、シフトするよろこびをもたらす軽快感の実現を目標に開発に取り組みました。
従来のFRのギアトレインでは、シフト荷重を大きく左右するシンクロナイザーの負荷となる等価慣性重量の低減が困難であるため、基本構造から新設計。独立出力側減速機構の開発により、低シフト荷重を構造的に実現し、世界トップレベルのショートストローク化を可能としました。
また、トランスミッションケースの綿密な振動解析により、シフトノブに伝わる振動を低減させた上でダイレクトチェンジ機構を採用し、極めて高いダイレクトフィールを実現しました。
ギアレシオの設定は、エンジンのトルク特性を活かし、低ギアでは伸びのある加速を楽しみ、高ギアでは高い動力性能を得ながらつながりのよいクロスレシオ設定としました。
ダイレクトかつ軽快なシフトフィールを実現するために、チェンジスプリングなどの細かな部品の特性にまでこだわり、徹底した開発を行いました。 | |
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