S2000 - 1999.04

S2000

S2000
 

S2000のテクノロジー#3


量産オープンカーでありながら、高次元の走りと
世界最高水準の環境・安全性能を実現

先進の低排出ガス化と低燃費を実現

量産エンジントップレベルの高出力と先進の低排出ガス化を両立するために、触媒の急速な温度上昇を実現する新技術であるマルチポート排気2次エアシステムを中心に、コールドスタート時から効率的な低排出ガス化を実現。排出ガス浄化性能を損なうことなく、排気抵抗を低く抑えることができました。

エンジンスタート直後、点火時期の最適化により燃焼温度を抑えてNOxの発生を抑えるとともに、排気ガス温度を比較的高く保つよう設定。同時に、触媒の急速な温度上昇を促進し触媒能力を高めるために、マルチポート排気2次エアシステムを新採用しました。これは、コールドスタート時、電動ポンプで各排気ポートに空気を送り込み、CO、HCを再燃焼させて触媒の温度上昇を促進する新システムです。
また、触媒の担体を従来のセラミックから、熱容量の小さな薄肉のメタルハニカムとすることで、反応面積を増やすとともに温度上昇率をいっそう促進。これらにより、急速な温度上昇によって触媒をいち早く活性化し、低温時から優れた排出ガス浄化能力を実現しました。
さらに、走行中の低排出ガス化のために、触媒のメタル成分を最適化するとともに、空燃比を高精度で制御。このために、O2センサーを従来の触媒の前だけでなく、触媒の後ろにも配置し、高出力化を狙った比較的長いエキゾーストマニホールドでありながらも、優れた低排出ガス化を実現しています。

また、フリクションを大幅に低減した新型DOHC VTEC機構、充填効率の向上などにより、世界最高水準の高出力エンジンながら、10・15モード走行で12.0km/L(運輸省審査値)の低燃費を達成しています。

〈平成12年排出ガス規制値を50%以上下回る低排出ガス化を実現 (10・15モード) 〉
排出ガス規制値


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