Fit
- 2001.06
インテリアに求めたのは、まずスポーティーであること。 そして同時に「パーソナル」であることにこだわりました。 そのために操作性、視認性を徹底的に追求し、メーターやオーディオ、 エアコンなども認識しやすい位置に配置。 このパーソナルなコクピットを中心に空間全体を高品質感で包んだ、 スポーティーな空間に仕上げています。 |
高機能と高品質を重ね合わせた、ダイナミックレイヤードスタイル。 | |
ドライバーにとってあるべきものをあるべき位置に置いていく、という考えから、メーター、ステアリングホイール、シフトノブ、オーディオなどのスイッチ、表示系というように、まずはそれぞれの要素を適所に配置していき、運転席まわりの使いやすさを追求しました。通常はこうした構成要素をスムーズな面でつなげてしまうところを、Fitではあえて塊として目立たせたダイナミックなレイヤー(層、重ね合わせ)にすることで、見やすく扱いやすいドライバー専用のパーソナル感を演出しています。また、インテリア全体のトーンにはクラスを超えた高品質感を求め、インストルメントパネルのメインセクション、ドアライニング、シートなどに大胆な放物線のモチーフを採用し、空間全体にスポーティーな勢いを持たせています。 | Photo:Wタイプ カットボディによる撮影 |
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デザインはもちろん、機能性にもこだわった、スポーティー・モノフォルムシート。 | ||
座面とシートバックに放物線をあしらい、勢いのあるイメージを持たせたスポーティーシートは、デザインとともに機能性も追求しています。フロントシートは、基本フレームにオデッセイなどに用いられるフレームを採用。シートバックには、センター部に対してサイド部を硬めにした異硬度パッドを採用して高いホールド性を実現。座面では、形状を最適化して体との接触面を増やし、高密度で柔らかな低反発ウレタンを採用して包まれ感を持たせるなど、しっかり感、ゆったり感のあるシートに仕上げています。また、リアシートにはヘッドレストを標準装備(W、Aタイプ)しています。 | ||
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効率的なダクト配置によって快適空間を実現した、空調システム。 クーラー性能/室内ユニットのレイアウトを工夫し、ファン騒音を低減しました。また、エアフィルターをWタイプに標準装備、AタイプとYタイプにはディーラーオプションで設定。高性能脱臭エアクリーンフィルターを全タイプにディーラーオプションで用意しました。エアフィルターはグローブボックスから簡単に交換できます。 ヒーター性能/前席には、インストルメントパネル下にシャワーダクトを設け、足元全体を暖める構造としました。また後席には、リアヒーターダクトを装着。全席で快適な暖房を得ることができます。 デミスト性能/サイドデミストは、三角窓に向かう風の流れとベントからの温風(マルチユース)で視界を確保します。 |
デザインと機能性を追求したインテグレーテッドAVシステム。 オーディオおよびホンダ・ナビゲーションシステムは、インストルメントパネルとの一体感を持たせたFit専用デザインを採用。見やすく操作しやすい位置に配置しています。 |
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開発スタッフから… インテリア篇 ドライバーありき インテリアのデザインワークは、通常最初にカッコ良いスケッチを描くことからはじまりますが、 Fitは違うアプローチをとりました。それは、このクルマがスモールカーにおける 世界のベンチマークとなるために、デザインだけでなく、運転するための機能を大切にしたかったからです。 まず操作系の要素から置いていき、ドライバーにとっての使いやすさという視点で煮詰めていきました。 |
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