Avancier - 1999.09

AVANCIER
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安全性能・環境性能



環境性能
015-002

時代の先をいくホンダの環境対策「e-TECH」。

二輪、四輪、汎用、すべての製品の生産から廃棄まで、さらにホンダがかかわる全活動において、 高い環境意識と独自の視点が生み出す技術、それがホンダのエコロジー・コンシャス・テクノロジー、「e-TECH」です。 美しい自然や健やかな環境を次世代の人たちに伝えていくために。社是にある「地球的視野に立ち」、 地球環境を常に意識した技術開発や企業活動を、多くの皆様にご理解いただきながら、いっそう積極的に展開していきます。 その取り組みのひとつとして、アヴァンシアには「HONDALEV」、先進のリサイクル化技術が投入されています。

環境対策「e-TECH」



平成12年排出ガス規制値を50%以上も下まわる※1、圧倒的な環境性能を実現しました。
なめらかで心地よい“シルキーコントフォート”の走り。アヴァンシアは、その快適さをそこなうことなく、排出ガス中に含まれる有害物質、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)の排出量を大幅に削減しました。2000年10月から施行される平成12年排出ガス規制に適合し、しかも規制値を50%以上も下まわる※1優れた環境性能を実現。同時に、環境庁排出ガス技術指針※2における仮称「低排出ガスレベル」をも充たしています。

※1 10・15モード走行時
※2 環境庁排出ガス技術指針:さらなる強化として、HCとNOxにおいて平成12年規制値をさらに25%(仮称「移行期低排出ガスレベル」)、50%(仮称「低排出ガスレベル」)、75%(仮称「超低排出ガスレベル」)下まわる3段階基準を定めた指針。


●平成12年排出ガス規制値とアヴァンシア諸元値との比較 (10・15モード走行時)
平成12年排出ガス規制値とアヴァンシア諸元値との比較


アヴァンシアに採用した、ホンダのローエミッション・テクノロジー。

ホンダのもつ高度な燃焼コントロール技術をベースに、より高効率で安定した燃焼が得られるよう、燃焼限界の向上や空燃比制御の最適化などを実施。そのうえで浄化性能を大幅に高め、排出ガスのクリーン化を実現しています。

エアアシストシステム(V6 3.0L VTEC/2.3L VTEC)
インジェクターのスプレーフォームにフレッシュエアを供給。噴射燃料の微粒化を促進し、燃焼を安定化させます。

大流量EGRシステム(V6 3.0L VTEC/2.3L VTEC)
電動EGRバルブの高精度な制御により、可能な限りの排出ガス量をシリンダーへ再環流。NOxを低減し、さらに燃費も向上します。
Honda LEV

点火時期最適制御(V6 3.0L VTEC/2.3L VTEC)
エンジン始動時の点火タイミングを最適制御することで、キャタライザーを活性温度まで一気に上昇。エンジン始動直後のHCを低減します。

燃料入り口リターンシステム(V6 3.0L VTEC)
エンジンの手前で燃料を環流させ、フューエルタンク内の温度上昇を抑制。ガソリン蒸気の発生量を低減します。

●V6 3.0L ローエミッション説明図
V6 3.0L ローエミッション説明図
高出力ヒーター付O2センサー(V6 3.0L VTEC)
空燃比を最適制御するO
2センサーを、その活性温度まで速やかに到達させる高出力ヒーターとともに採用。エンジン始動直後のHC、COを低減します。

ツインO2フィードバックシステム(V6 3.0L VTEC)
キャタライザーの活性化状況にあわせた、高精度な空燃比制御を行ないます。

パージコントロールシステム(V6 3.0L VTEC/2.3L VTEC)
キャニスターに溜まるガスを、エンジンの運転に応じた最適な状態で
燃焼させ、一部は再びフューエルタンクへ。CO、HCを低減します。

600セル キャタライザー(V6 3.0L VTEC/2.3L VTEC)
排出ガスの接触面積を大きくとり、浄化性能を向上。
CO、HC、NOxを低減します。

使用部材の90%以上※3を、リサイクル可能にしました。

内装部材の脱PVC化を徹底し、リサイクル性の高いポリプロピレン樹脂の使用範囲を拡大。
また、材質表示では、表示可能な5g以上の樹脂部品から実施。
これらの結果、クルマ全体で90%以上
※3のリサイクル可能率を実現しています。
さらに、鉛の使用量についても、1996年レベルの1/2以下
※3に低減。
資源の有効活用と環境保全のために、積極的に取り組みました。

※3 ホンダ独自の算出基準による数値。

平成22年燃費基準に対応する燃費性能を実現しています。
LタイプのGパッケージ装着車およびL-4タイプは平成22年燃費基準にも適合しています。



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