FACT BOOK
ODYSSEY
ODYSSEY 2008.10.16
Driving Quality パワートレイン
力強さと低燃費への期待に応える、走りのスマートさ。
ハイレベルな燃費性能と、胸のすく加速を生む力強さを両立した、2.4L DOHC i-VTECエンジン。(Li、L、M)
Honda独創のVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)に加え、吸気バルブタイミングの位相をエンジン負荷に応じて連続的に制御するVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を組み合わせた、高知能化バルブタイミング・リフト機構i-VTECシステムを採用し、エンジン骨格から新設計しました。バルブタイミング・リフトを最適化するとともに、ピストンオイルジェットの採用や冷却水流路の工夫によって耐ノッキング性を高め、圧縮比を向上。従来モデルを13PS上回る高出力を発揮します。さらに、低フリクション化を徹底し、「平成22年度燃費基準+25%レベル」の優れた低燃費を実現。しかも、全タイプで国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得しています。
*FF車
■エンジン性能比較
Newオデッセイ 従来モデル(CVT車)
最高出力(kW[PS]/rpm) 127[173]/6,000 118[160]/5,500
最大トルク
(N・m[kg・m]/rpm)
222[22.6]/4,300 218[22.2]/4,500
10・15モード走行燃料消費率
(km/L)(国土交通省審査値)
13.2 〈11.6〉 12.2 〈11.2〉
JC08モード走行燃料消費率
(km/L)(国土交通省審査値)
12.4 〈10.6〉 -
燃費基準達成レベル 「平成22年度燃費基準+25%達成車」
〈「平成22年度燃費基準+10%達成車」〉
「平成22年度燃費基準+15%達成車」
〈「平成22年度燃費基準+5%達成車」〉
排出ガス認定レベル 国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定 国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定
*ネット値 〈 〉内は4WD車
 
ハイレベルな燃費性能と、胸のすく加速を生む力強さを両立した、 2.4L DOHC i-VTECエンジン。(Li、L、M)
■2.4L DOHC i-VTECエンジン性能曲線比較図
2.4L DOHC i-VTECエンジン性能曲線比較図
■クラス*1トップの13.2km/L*2を実現し、「平成22年度燃費基準+25%」を達成した、優れた低燃費。
ピストンスカートの表面コーティングにドット状のパターンを施した、パターンピストンコーティングを採用し、オイル保持性を向上。クランクシャフトを支えるベアリングメタルに二硫化モリブデンをショットして低μ化したほか、ピストンオイルリングを低張力化するなど、徹底して摺動フリクションを低減しました。さらに、スロットル径を最適化し、アイドリング回転数を低く抑えたほか、高着火性プラグを採用し、高いEGR効果が得られるVTC進角時の燃焼を安定化させるなど、細部にまできめ細かな対応を施すことで、優れた低燃費を実現しています。
*1 2.4L(ガソリンエンジン)ミニバンクラス
*2 10・15モード走行燃料消費率 FF車
 
■パターンピストンコーティング図
パターンピストンコーティング図
■国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得した優れたクリーン性能。
シリンダーヘッド内で燃焼ガスを集合させるエキゾーストマニホールド一体構造とし、その直下に高耐熱キャタライザーを設置。燃焼ガスの熱損失を低減し、キャタライザーの早期活性化を実現することでコールドスタート時の浄化性能を高めています。また、リニアA/FセンサーとO2センサーに加え吸気側にエアフローメーターを採用し、きめ細かく空燃比を制御。さらに高霧化インジェクターを採用するなど燃焼ガスそのものをクリーン化しています。  
■排気ガス浄化システム構造図
排気ガス浄化システム構造図
変速ショックのないスムーズな走りと優れた燃費性能を
実現した、トルクコンバーター付CVT。(Li、L、MのFF車)
トルクコンバーターによる力強くスムーズな発進特性と、CVT(無段変速機)ならではの変速ショックのない加速特性により、全域にわたってハイレスポンスな走りを実現する、トルクコンバーター付CVTを採用しました。DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)と協調した高知能な変速制御を行い、さまざまな走行シーンでドライバーの感覚に合ったなめらかな走りを実現。VSAやクルーズコントロールなどとも協調することで、いっそうスムーズな走行フィールを獲得しています。さらに、スイッチをONにすると、より高めのエンジン回転数を保ちスポーティな走りに応えるSモードを備えたほか、コーナリング時の横Gを算出し、ワインディングなどでのレスポンスのよい走りを演出するコーナリングGシフト制御も採用しました。また、きめ細かなロックアップ制御などにより、「平成22年度燃費基準+25%」を達成する優れた燃費性能に貢献しています。
 
■CVTカットモデル
CVTカットモデル
■より低燃費な走行を支援する、ECONモード。
エンジン、トランスミッションの高効率化や各部の軽量化など、クルマ全体での低燃費化を追求したうえで、さらなる低燃費走行を支援するECONモードを設定しました。Dポジション時にインストルメントパネルに設置したスイッチを押すと、よりスムーズな発進、加速となるようにDBWを制御。さらにCVT、エアコンディショナーの作動も制御してエンジン負荷を低減することで、より低燃費な走行を可能にします。
協調制御
 
ECONスイッチ
ECONスイッチ
4WDの走破性を最大限に引き出す、5速AT。(Li、L、Mの4WD車)
滑りやすい路面でもエンジントルクを的確に引き出し、4WD性能を最大限に発揮するために、主要部品のほとんどを新設計した5速オートマチックトランスミッションを採用しました。リニアソレノイドによるダイレクト制御やDBWとの協調制御により、スムーズな発進性能と変速ショックの少ないなめらかな加速、優れた高速クルーズ燃費を両立しています。また、ロックアップ領域の拡大に加え、ロックアップアシストスプリングの採用により、ロックアップする際の応答時間を短縮。低フリクションクラッチの採用と合わせ、さらなる低燃費化に貢献しています。さらに、ワインディングなどでのスポーツ走行時にコーナリング状態と判断すると、アクセルのオン/オフによる不要な変速を抑え、充分なエンジンブレーキと鋭い加速を発揮する、コーナリングGシフト制御を採用しています。
頼もしい走破性、軽快な走り、低燃費を実現する、ワンウェイカムユニット搭載リアルタイム4WD。
通常はほぼFF状態で走行し、発進・加速時や雪道など走行状況に応じて後輪にも適切な駆動力を配分するリアルタイム4WDシステム。ゆとりの室内にも貢献する軽量・コンパクト設計で、低燃費や静粛性にも優れたデュアルポンプシステムにワンウェイカムユニットを追加することで、前輪の空転検知能力を大幅に向上。FF⇔4WDの切り換えを瞬時に行い、雪道などでの発進性やコーナリングの安定性を飛躍的に高めています。
■ワンウェイカムユニット搭載リアルタイム4WD作動イメージ
ワンウェイカムユニット搭載リアルタイム4WD作動イメージ

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