INSPIRE/VIGOR - 1992.01

INSPIRE/VIGOR
FACTBOOK
INSPIRE VIGOR

CHASSIS&BODY


スポーティなハンドリング性能と、懐の深い快適な乗り心地を両立。
外乱タフネスとNVH
の向上も果たした、
高性能シャシー&ボディ。

スポーティなハンドリングと上質の乗り心地とを高度にバランスさせた、新設計・4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション。
2.5Lエンジンの高性能を確実に受けとめるため、高い基本性能をもつ4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションを新たに専用設計。FFミッドシップの前後重量配分のよさをフルに生かしたリニアな走りと、このクラスにふさわしい上質の乗り味を実現するために、トレッドを拡大するところからスタートしています。
そのため、随所で綿密なチューニングを実施。しっかりとした感じを残しつつ乗り心地を向上させるため、スプリングの低バネレート化をさらに進め、なだらかな立上り特性をもったバンプストッパーに加え、応答性に優れたホンダ・プログレッシブ・バルブ・ダンパーを採用しています。
また、トレッドの拡大にともない、フロントはダンパー及びスタビライザーのレバー比を向上させ、操縦安定性と乗り心地を向上。リア・サスペンションはロングストローク化を図り、大入力時の乗り心地と操縦安定性も高めています。
路面の変化にしなやかに追従しながらも、締まり感のある、いわば懐の深いフットワークを実現しました。
フロントサスペンション
フロントサスペンション

リアサスペンション

リアサスペンション
静粛性に優れ、快い走行フィールをもたらす
6点支持マウントと新開発・電子制御液封マウント。

高トルク化と、発進時に発生しやすいワインドアップに対応するため、エンジンマウントをそれぞれに明快な役割をもたせた6点支持とし、振動遮断性能と耐久信頼性を向上させています。
そのうえで、フロント右側に電子制御液封マウントを採用。これは、マウント本体のバネレートをエンジンの回転数にあわせて自動制御するもので、アイドリング振動や中高速域での伝達音などを幅広い領域にわたり、大幅に低減。さらに高いダンピング効果により、乗り心地も高めてくれるものです。
さらに操縦安定性を増したフロント1,520mmリア1,510mmのワイドトレッド。
操縦性と乗り心地を両立させた205/60R15 91H高性能タイヤ。
ナチュラルな操蛇フィールをもつリニアアシスト式パワーステアリング。
高い動力性能に対応。このクラスにふさわしい大容量15インチ・フロントディスクブレーキ。
6点支持マウントと新開発・電子制御液封マウント
  
電子制御
液封マウント
  
液封マウント
優れた骨格構造のうえに、
さらに随所で剛性を高めた高剛性モノコックボディ。

高性能エンジンであるほど、これをさらに上回る高性能ボディが求められます。なかでもボディの基本である剛性の徹底向上と高品位化は、このクラスのクルマに不可欠です。
2.5Lインスパイア&ビガーはこうした視点から、エンジンのパワーアップとサスペンションの性能アップに対応するため、改めてコンピュータ解析を加え、見直しと強化を進めました。
同時に、制振・遮音性能も徹底。また、亜鉛メッキ鋼板を多用するなど、錆に対する性能も高めています。
その結果、剛性が高く、静粛性に優れ、しかもロングライフという、ひとクラス上の高性能をもつ専用ワイドボディが誕生しました。
※NVH(Noise Vibration Harshness)=キシミ音、こもり音、
フロアの振動などといった不快な振動現象。



← 前のページへ --- 目次へ --- 次のページへ →