FACT BOOK
FCX CLARITY
FCX CLARITY 2008.11.23
自動車が誕生して、およそ100年。
エネルギーの在り方が変わろうとしているいま、
モビリティを愛する私たちは、
次の世紀に向かって
新たなパワープラントの可能性にチャレンジを続ける。
クルマが、いつの時代でも
夢のある存在であり続けるために。
「次の100年」へ、Hondaは走り始めています。
夢の完成。そして始まりでもある。
人々の生活をもっと楽しくするクルマをつくる。社会の中で役立つ技術を開発する。
それがHondaの、そして私たち技術者の最大の目標です。
私たちは、クルマのよろこびを世界の人々に提供していくために、
独自の発想と革新技術によって、誰よりも先に、自らの手で、
その未来を切り開いていきたいと思っています。

しかしながら、地球温暖化や大気汚染、資源の枯渇といった問題が顕在するなか、
クルマも地球環境に負荷を与えていることは事実です。
将来も美しい地球の上で、あらゆる人にクルマがよろこびに満ちた存在であり続けるためには、
こうした課題を真摯に見つめ未来に向けた解決策に取り組むことも、
私たちの責務であり、技術へのチャレンジだと考えます。

Hondaは、水素で走り、CO2や排気ガスを一切出さない燃料電池車の開発を
クルマ社会の未来を担う大きな柱として捉え、
2002年に世界で初めて日米でリース販売を開始。その後も性能の進化・向上に努め、
難しいとされた寒冷地における走行の実現、さらには個人ユーザーへの納車など、
あらゆる地域での使用や乗用車としての普及に向けて先頭を走り続けてきました。

そしていま、環境性能だけでない、燃料電池車だからこそできる楽しさやよろこびを求めた
Hondaのこだわりと独創の技術が結実し、また大きな一歩を踏み出します。
環境課題への解答であることはもちろんのこと、そのカタチに、その走りに、
クルマとしての新しい魅力に満ちあふれた、未来を予感させる提案です。

クルマはいまよりも夢のある、わくわくドキドキする存在になる。
この「FCXクラリティ」は、その始まりだと私は確信しています。
クルマの未来を、もっと楽しく変えていく。
Hondaのチャレンジは、まだまだ続きます。
開発責任者 藤本 幸人
藤本 幸人 藤本 幸人 (ふじもと さちと)
(株)本田技術研究所 上席研究員
1981年、(株)本田技術研究所入社。
アコード、シビックなどのエンジン開発を経て、
1998年から燃料電池車開発チームに参加。
2000年、03モデルFCXのパワープラントPL、
および完成車開発LPL代行を担当。
2003年からは05モデルFCXのLPLを歴任し、
今回もFCXクラリティのLPLを務める。
趣味はフライフィッシング。
愛車はアコード ユーロR。

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