CONCERTO - 1988.06

CONCERTO


CONCERTO
 
ENGINE & SUSPENSION

■ENGINE
高出力にして高効率。
豊かな走りを創る先進のテクノロジー。

1.6L 16VALVE DUAL CARB.
イラスト:1.6L 16バルブデュアル・キャブ エンジン
イラスト:1.6L 16バルブデュアル・キャブ エンジン

理想的な吸・排気効率を確保する、
4バルブ・クロスフロー方式。
ボア径に対して大きなバルブ面積が得られる1気筒4バルブ方式と、優れた流速効果によって燃焼室内のガスの流れが極めてスムーズなクロスフロー方式。このマッチングが、より多量の混合気を吸入するとともに、燃焼ガスの素早い排出を実現。まさに極限に迫る吸・排気効率を達成します。

優れた燃焼効率をもたらす
センタープラグ・ペントルーフ形燃焼室。
コンパクトで、しかも最適なバルブ角度が設定できるペントルーフ形燃焼室を採用。センタープラグ方式と相まって、高圧縮比で優れた燃焼効率を実現しました。低回転や低負荷時などの実用域でも高い燃焼効率を発揮して、ハイパワーと経済性を見事に両立させています。

高感度・高性能エンジンをカタチ創る
先進テクノロジーの数々。
●4連ボア構造アルミダイキャスト・シリンダーブロック
軽量・コンパクトな4連ボア構造のアルミシリンダーブロックでありながら、ウォータージャケットを深溝化。冷却効果を高めるとともに、信頼性を向上させています。
●軽量・高剛性ピストン
高出力・高回転化に対応して、軽量・高剛性ピストンを採用。慣性重量を軽減するとともに、フリクションロスを低減します。
●高強度タイミングベルト&小径タイミングベルトプーリー
屈曲強度や歯元強度に優れたタイミングベルトは、同時にタイミングベルトプーリーの小径化をも実現。エンジン本体の軽量・コンパクト化に寄与しています。
●等長インテークマニホールド
慣性効果と脈動効果を最大限に発揮させ、吸気効率を向上。(JX-i)
●4-2-1-2スーパーエキゾーストシステム
排気脈動効果をフル活用できる排気システムを、最適なセッティングで選択。排気効率を高め、パワーアップを達成します。(JEを除く)
その他、●高性能・ロングライフな小型・軽量オイルフィルター ●高出力・高回転化に対応する高効率リサーキュレーションタイプ・オイルポンプ ●最適な肉厚値を算出した軽量エキゾーストマニホールド●触媒能力を有効に活用する小型・高効率キャタライザーなど、数々の新技術を投入しています。

空燃比を最適化し、パワーと経済性をハイレベルで両立。
PGM-CARB.=電子制御キャブレターシステム。(JE、JL、JG、JX)
PGM-FIで培ったノウハウをフルに活用して、吸入空気量をキメ細かくコントロール。水温・吸気マニホールド負圧・回転数などをセンサーで的確に感知し、高精度コンピュータで空燃比をベストに制御することで、燃焼効率を飛躍的に向上させます。
また、デュアル・キャブレター仕様については、スロットルボア径φ34mmの大口径CVキャブレターを2連装し、低速からのスムーズな吹きあがりと高速での出力アップを実現。キャブレターならではのナチュラルなレスポンスはそのままに、高密度な燃焼をもたらします。

最適空燃比と燃料噴射をリアルタイムで制御する、
PGM-FI=電子燃料噴射システム。(JX-i)
高精度・高信頼性で確かな実績をもつホンダオリジナルPGM-FI。走行中のさまざまな状況をキャッチする「眼」=検出機能(スピードデンシティ方式)と、その情報をもとに最適な空燃比を瞬時に算出する「頭脳」=制御機能(8ビットデジタルコンピュータ)。そしてこれを正確に、効率よく送り出す「手」=噴射機能(4気筒順次噴射方式)の3つをきわめて高いレベルで合わせもっています。アクセルワークに即応する精緻な燃料噴射を生むコントロールシステムです。

さらに高効率化をめざし、惜しみなく
投入した最新のエレクトロニクス技術。
●ECUトータルマネージメント
複数の多機能ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)を1個のユニットに集約。ユニット総体の小型化と信頼性を向上します。
●PGM-IG(電子制御点火コントロールシステム)
PGM-FIが生みだす最適な燃料噴射に対して、点火時期を高精度にコントロール。スムーズでパワフルな走りとともに、優れた経済性や始動性に寄与します。(JX-i)
その他、 ●アイドル回転数を制御し、低燃費に寄与するI.S.C.(アイドル・スピード・コントロール)(JX-i) ●アイドリングの安定性を維持するPGM-FI用ファースト・アイドル機構(JX-i) ●温度特性や精度を向上させるACGコントロール用電気負荷電流検出センサー ●シンプルな構造で信頼性を高めたイグニッションコイル内蔵ディストリビューターなどを採用しています。

PGM-CARB.コントロールシステム

なめらかな走行フィール。電子制御(PGM)
ロックアップ機構付4速オートマチック。(4WD車を除く)
ロックアップ機構付4速オートマチック 軽量・コンパクトな二軸平行式設計。薄型クラッチ、ニューフロートルクコンバーター、油圧制御回路などが相まって、軽量 ・小型化とともに、変速ショックの少ないなめらかな発進・加速性と優れた経済性を発揮します。電子制御ロックアップは加速時に加え、減速時にも作動。広い領域におけるキメ細かなコントロールを行うことで、スムーズ&ダイレクトな応答性と低燃費をもたらしました。

オートマチック車の確かな操作性をめざして。
●キー・インターロック付オートマチックシフトロック機構
イグニッションスイッチがONのとき、ブレーキペダルを踏まないと、セレクトレバーのP(駐車)位置からのシフト操作が行えないシフトロック機構を採用。しかも、セレクトレバーがP位置にあるときのみ、イグニッションキーを抜き取ることができる、キー・インターロック構造としています。
●セレクトレバー後退位置警報装置
イグニッションキーがONで、かつセレクトレバーがR(後退)位置にあると、チャイムが鳴ってドライバーに知らせます。



← 前のページへ --- 目次へ --- 次のページへ →