CIVIC - 1995.09


CIVIC
FACT BOOK
CIVIC
 
テーマ(1)



変速・発進・側圧をすべてフル電子制御。
 
変速制御
あらかじめ設定された車速、スロットル開度、目標エンジン回転数で構成された3次元マップを用い、このマップ上の目標エンジン回転数と走行中のエンジン回転数の差をフィードバック。リニアソレノイドを介して、変速比を決定する4ウェイバルブを制御しています。
また、各種走行パターンの解析結果から、Dレンジに3つの変速マップを選択するセレクタースイッチを設けました。一般走行用のDモード、高回転域をカットし省燃費運転を行なうEモード、高回転域をフルに使ってのスポーツ走行が楽しめるSモードの3つの変速パターンに切り換えることができます。さらに、エンジンブレーキ効果を目的に、Lレンジも設定しています。

 

モード別変速制御3次元マップ

 
Dレンジ(Dモード)
Dレンジ(Dモード)
 
Dレンジ(Sモード)
Dレンジ(Sモード)
 
Dレンジ(Eモード)
Dレンジ(Eモード)
 
Lレンジ
Lレンジ


発進制御
発進クラッチの伝達容量をクラッチピストン油圧で制御します。
クリープについては、Dレンジで可変容量制御を行なっており、ブレーキのON、OFFによる2段切り換えで、信号で停車したときなどクリープ量を下げ燃費低減につなげています。
 
側圧制御
変速比に応じた油圧制御に加え、入力トルクの変化に合わせリニアに側圧(金属ベルトをはさむ力)を制御しています。これにより、フリクションの低減が図れるうえ、オイルポンプの駆動ロスも防ぐことができ、低燃費と耐久性への高い信頼性を獲得しています。
 


ホンダマルチマチック制御システム図

ホンダマルチマチック制御システム図




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